09月08日
こころのスイッチ

「職業による寿命の長短」


あした通信社

内視鏡検査の最新情報 ゲスト:樋口和秀さん(大阪医科大学第二内科教授)


 大阪医科大学 第二内科 樋口和秀教授は消化器内科がご専門です。これまで様々な最新治療法を開発したり、積極的に導入なさってきました。
 大腸がんの検査は、まず検便。 便潜血反応が陽性だったら、二次検診でチェックします。そのとき、大腸内視鏡と、バリウムを使う検査がありますが、最近は内視鏡検査が多いということです。
 ただ、敬遠する人もまだまだいます。痛いのではないか、恥ずかしいから嫌だ、検査前に下剤を飲むのが辛い、など様々な理由で敬遠しがちです。
 そこで開発されたのが、カプセル内視鏡です。小指の先ほどの小さなカメラが、内服薬よりはちょっと大きめのカプセルに入っています。管はありません。それを少量の水でごっくん、と飲むのだそうです。すると、カプセルは消化器官を徐々に流れ落ちていくというわけです。その旅の途中で、カメラは一秒間に、なんと16枚もの写真を撮影します。
 検査を受ける人は、カプセルを飲んだあと、横になっているだけ。痛みは全くありません。負担がぐっと少なくなるのです。
 ただ、このカプセルには不得手な場所がありました。胃です。小腸や大腸は、パイプのようなもので、言ってみれば「川」ですから、カプセルが自然に流れていき、撮影ポイントを徐々に変えますが、胃は大きな袋であり、言ってみれば「琵琶湖」のようなもの。湖岸すべてを丁寧に動いて撮影してくれるわけではありませんでした。
 そこで樋口さんは考えました。撮影してほしい場所に、カプセルをなんとか移動させられないものか。そこで出来上がったのが、尾ひれのついたカプセルです!テレビゲームを操作するようにして、カプセルに移動の指示を与えることができます。名付けて「マーメイド」。人魚が尾ひれを動かせて泳ぐように、カメラを内蔵したカプセルが泳ぐのです。
 この検査方法は、今、保険適用を目指して実験が積まれていつ最中です。
2、3年後には私たちにとって身近なものになることでしょう。さらに将来は、カプセルから手が出てきて治療までやってのけてくれる、なんてことも樋口さんの頭の中にはあるそうです。