10月13日
こころのスイッチ

「百寿者のやられている健康法」


あした通信社

介護保険の今と今後


 介護保険のルールが、これからどう変わっていくのか。
 これは、誰にとっても大切な問題です。が、政府が今どのような議論を行っているのか、をしっかりと把握していらっしゃる方はどれだけいらっしゃるでしょうか?
 政府が始めた全世代型社会保障検討会議。医療、介護、年金、高齢者の働き方などが柱となって、政策が話し合われます。
 「全世代型」という言葉に、私は「全世代が安心できる社会保障」の在り方で改革が進むのだろうというイメージを抱いていましたが、議論のテーマを見てみると、高齢者には厳しい話が並んでいるように感じます。
 厚生労働省と財務省は、公的介護サービスを利用するときのルールを検討します。介護給付費の伸びを抑えるためです。
 介護サービスを受けたとき、自己負担は、原則1割ですよね。所得が多い人は、2割、3割のケースがありますが、現在のルールを見直して、2割や3割となる人の対象を広げる方向で検討されます。つまり、これまで1割負担ですんだ人も、2割、3割の負担を求められる場合がある、ってことですよね。
 また、介護サービスの利用料が一定額を超えた場合、超えた分のお金が戻ってくる、上限額のシステムがありますが、こちらも見直しが進みます。収入に応じて上限額がどう設定されるかで、負担が増える方もいるでしょう。
 さらに。軽度者向け生活援助サービスの負担増も議論のテーマです。要介護1や2と認定され、調理や買い物支援などの生活援助サービスを利用している方も多いことと思いますが、負担額が引き上げられることになった場合、暮らしの状況はどうなるのでしょうか。
 どんな議論がなされるのか、注目していきましょう。議論に現場の声、利用者の声がしっかりと反映されるのかどうか、も大切です。