10月27日
こころのスイッチ

「『集中する』ことのマイナス、プラス」


あした通信社

がん専門家との座談会(前編)


 今回は、毎日新聞社とのコラボで、がんの専門家お二人と近藤さんが語り合う企画がありました。その模様を今週と来週にわたってお届けします。
 お話し下さったのは、日本対がん協会会長で国立がんセンター名誉総長の垣添忠生さん、そしてもうお一人は、以前この番組にご出演頂いた、東京大学付属病院放射線科准教授の中川恵一さんです。
 実はお三人とも、がんの経験がおありです。ご自身の体験談も紹介しながら、ざっくばらんに語ってくださいました。
 大腸がんを患う人の数が、がんの中でトップになった背景には、以前一位だった胃がんの減少があります。胃がんの原因の多くはピロリ菌にあり、除菌が進んだために、胃がんが減少したということです。
 また、歴史的にみると、人類はずっと食べ物を獲得するために体を動かしてきたのに、現代は難なく食べ物を得ることができるようになり、栄養過多と運動不足が重なって、大腸がんにつながっているともいえます。
 そんな中、大腸がんの早期発見のために「住之江方式」が生まれました。大阪市住之江区の医師会が推進した検診システムです。金銭的にも負担が少なく、住民が簡単に便の潜血反応を調べてもらえる、画期的な方法。これが全国に広がって予算化もされています。ところが、まだ検診を受けない人が多いのが現状です。
  垣添先生はご自身、大腸がんを早期に発見し、内視鏡で外来手術が可能だったそうでした。放っておいたら、腸閉塞や全身転移につながっていた恐れもおありました。
 40才以上の人が、便潜血反応を二日続けて調べる方法で続けていれば、死亡率は2割から3割程度にまで減少するとみられているそうです。検便という、簡単な方法で命が助かるということを、肝に銘じておきたいものです。