11月10日
こころのスイッチ

「住之江方式と行政のあり方 (上)」


あした通信社

11月10日は高倉健さんの命日。   ゲスト:小田貴月さん


 今日11月10日は、高倉建さんの命日。
 健さんは、5年前の今日、83歳の生涯を閉じました。
 できることなら最後のときまで自分らしく生きたい。許されるならば現役として全うしたい。そう願う人は多いことと思います。けれど、実際にそれを実現するのは至難の業。
 それをやってのけた、数少ない俳優のお一人が、高倉健さんではないでしょうか。
 健さんは、75歳で中国映画界から世界進出したチャン・イーモウ監督の映画「単騎、千里を走る」に出演、81歳のとき、遺作となった「あなたへ」を作り上げました。
 82歳で文化勲章を受章、「あなたへ」による数々の映画賞にも輝きました。
 人生を映画に賭け、日本を代表する俳優としての姿を私たちに見せ続けて、訃報が伝えられたときは、まるですっとこの地上から飛び立つかのようでした。
 その晩年の生き方が描かれた本が出版されました。
「高倉健、その愛。」(文藝春秋)です。著者の小田貴月さんにスタジオにお越し頂き、健さんの日常や考え方を伺いました。
 「八甲田山」や「南極物語」など、命を落としかねない過酷なロケ現場を経てきた健さんは、70歳を越えても「いつも旅の準備はできている」と言っていたそうです。旅とは、次の映画のロケを意味します。禁煙、食事管理、そして筋力の維持のためのトレーノング。身長180センチ、体重70キロを崩さず、筋力を保つために自分を律していた建さん。
 仕事のオファーがあってから準備するのではなく、自分の在り方を自分に課して、まず自分を整えてから仕事を待つ、という日常。それは最後の最後まで続いた、健さんのこだわりだったようです。