01月19日
こころのスイッチ

「家族介護の実際」


あした通信社

介護施設の選択肢   ゲスト:公益社団法人・大阪介護支援専門員協会長の濱田和則さん


 今日はゲストをお迎えしました。公益社団法人・大阪介護支援専門員協会長の濱田和則さんです。介護施設について教えて頂きました。
 私が真っ先に伺ったのは、有料老人ホームの事情です。このところテレビドラマで観る老人ホームがやたら豪華なのです。たとえば、お世話してくれるのがコンシェルジュと呼ばれる、若い女性。ハイヒールを履いて、短めのスカート丈、そして施設利用者にひざまづいてコーヒーを差し出す場面。高価な調度品や美しい風景。おしゃれな食事や、居心地のよさそうなバー。まるで高級ホテル!
 こんな空間が本当にあるんですか?
 確かに、そんなところもあるのですって。まとまったお金が何千万円、いや億という位の金額だって必要なところが、実際にあるそうです。
 でも、そんな高額な施設の噂ばかり流れて、施設に入るにはとんでもない金額が必要だ、と勘違いしている方が多いそうです。
 実際には、入居するときにまとめて支払う金額はゼロ、という施設が最近は増えてきているのだそうです。これは安心材料ですね。
 お金だけを考えても、施設ごとに料金体系は本当に様々。全部の中から自分にふさわしい施設を探し出そうとすると、多くの選択肢があり、混乱してしまいそうです。
 そこで、濱田さんのオススメは、相談するときに、まず自分の希望をある程度はっきりさせることです。身体の状態はどうなのか、どんなふうに暮らしたいのか、そして経済的な事情も勿論話します。それらを明らかにして、ケアマネージャーに相談することもできますし、まずはお住まいの役所に、相談先を紹介してもらうことも可能です。
 そうすれば、自分に合う選択肢をある程度絞ってもらい、その中からじっくり選ぶことができるわけです。そして 気になる施設があれば、是非、直接相談してみてくださいね。
 自分の事情に合う施設はない、と思い込まないで、現実的な選択肢を挙げてもらいましょう。