03月22日
こころのスイッチ

「言葉のチカラ」


あした通信社

リスナーさんのお声を紹介。


 リスナーの皆さんに介護に関する質問やお悩みを聞かせて頂いています。
  先日、同居する母親の介護のために、ご自分の離職を考えている男性の声をご紹介しました。その方が、番組を通して専門家の意見を聴いた上で、再びおたよりをくださいました。
 専門家のアドバイスは「介護離職を選ぶより、施設入所を検討してみては?」というものでした。そこで男性は、お母さまとも、勤め先の社長ともじっくり話をしたそうです。お母さまと施設見学にもいらしたとのこと。介護離職せず、施設を利用しながら介護を続ける道を模索し始めたようです。新しい選択肢が生まれるといいですね。番組がきっかけで、持続可能な介護に向けて新しい一歩を踏み出してくださったのは、私たちスタッフにとっても嬉しいことです。
 次は、夫婦二人で介護保険が利用可能な介護施設に入所できるだろうか、というご相談。医療法人・健正会の松本達士さんは、二人部屋が空くのを待つ、時間差をつけて違う部屋に入る、など方法次第では可能ですよと教えてくれました。最初にあきらめることなく、ご自分たちの希望を施設に相談してみてはいかがでしょう。
 また先日「デイサービスの入浴で、母が男性職員に体を洗ってもらうことが苦手だ」という声をご紹介しましたが、それを聴いた介護職の男性から「こちらは気にしていませんよ。男性から介護の仕事を奪わないようにしてください」とおたより頂きました。どちらのお気持ちもわかるような気がします。個人の相性の問題もあるでしょう。お互いが素直な気持ちを出し合って、違和感を乗り越えられる環境が施設にあるのか。これも施設見学のポイントかもしれません。
 なるほど、こんな知恵があるのか!と私が感心したのは、お母さまの施設入所の際、最初の1か月間、寝泊まりを施設で一緒にした方の経験です。当初は自宅を離れることを嫌っていたお母さまも徐々に施設に慣れていかれたようです。家族も一緒に「お試し」できる施設だといいですねえ。
 リスナーの方々の経験や知恵を、どうぞ参考になさってくださいね。