クオリティ・オブ・ライフ 健康ええなぁ

11月5日・11月12日放送分

ゲスト:なにわ生野病院 人工関節センター長 岡島 良明先生
健康の悩みをスッキリ解決、生活の質=クオリティ・オブ・ライフを高める健康ええなぁ、今回はなにわ生野病院の人工関節センター長 岡島先生に変形ひざ関節症についてお伺いしました。

セルフチェックについて

まずはセルフチェックです。
1ひざの内側に痛みがあり階段を降りる時に痛む?
2足の長さが左右で違う?
3正座がつらくてできなくなってきた?
皆さんこんな症状はありませんか?

変形ひざ関節症
ってどんな病気?

変形性ひざ関節症は、ひざの軟骨が減ること起こる炎症とひざの変形。女性に多く、60代女性のおよそ60%が変形ひざ関節症なんだそうです。

また変形ひざ関節症は虫歯と同じで、放置すると変形がすすむため、先程のセルフチェックでひとつでも当てはまるようであれば、一度専門の病院への受診をオススメなんだそうです。

変形ひざ関節症
の治療について

1まずは減量、やせることでひざの負担を減らす
2ふとももの筋力をつける
3痛みが強いときは薬をのむ
4それでもダメな場合は手術
 手術は人工関節手術が一般的で最も痛みを確実にとる手段と言えるそうです。
 また手術のタイミングは「元気なうちに」「ひざの動きが悪くならないうちに」
 「筋力が下がらないうちに」が大切なキーワードなんだとお伺いしました。

人工ひざ関節置換術
について

日本におけるひざの人工関節手術はここ10年でおよそ1.6倍に増えているんだそうです。
(1)高齢化が主な要因。(2)また技術も進歩している。(3)手術が一般的になった。

人工ひざ関節置換術がどんな手術なのか、岡島先生曰く・・・
「イメージとしては虫歯と同じで、痛いところを削って金属で覆ってあげる手術です」とのこと。

具体的にはひざの上の大腿骨という骨と下のすねの部分の骨、その内側も外側も軟骨がすり減っているので、骨を削ってすべて金属の機器に取り替える手術。手術の時間はおおまかにですが、片ひざで80分、両ひざで2時間40分程度。手術時に麻酔を打つため2日間は痛みなしで、手術後の出血はほとんどないそうです。手術をすると、多くの方がウォーキングやゴルフ、犬の散歩、旅行を楽しめるようになります。

一方、術後はひざの負担を考えると和室の生活はさけるべきということも教えて頂きました。手術と聞くと「こわい」「痛そう」と考える方も多いようですが、気になる痛みでお悩みの方は、一度病院に行ってみるのはいかがでしょうか?

次回は股関節のお話を伺いします。