2015年

10月25日

職人から学んだ“本気”の精神

先週に引き続き、ゲストは『東海バネ工業』代表取締役の渡辺良機さん。
代々引き継がれてきた技術とスピリッツがあるだろう…と思いきや、社長は以前はサラリーマンをされていたとか。
サラリーマン時代、親戚筋にあたる先代から、2年間口説かれて入社したそうです。


「入社当初は“大変だなぁ”といった印象でしたね。当時の職人さんとの関わり方がとても難しかったんですよ。
職人の親方の言うことは聞きますが、僕の言うことなんて聞いてくれない。そりゃそうですよね、いきなり入ってきた若造でしたから(笑)」

それまでバネ作りなどしたことがなかった渡辺社長。なんと職人さんにいきなりバネ作りを投げかけられたそうです。
「試されていたんでしょうね。 当然、できるはずがない(笑)。
 だけども悪戦苦闘しながらがんばりましたね。 技術はないから、とにかく気持ちで向き合おうと思ったんです。
 職人さんもその気持ちを分かってくれたんですね、“こいつ本気やな”と。
 本気は伝わるんですよ」

もともとは大阪市福島区でバネ作りをしていましたが、その後、兵庫県伊丹市に移転。
時は流れて、一昨年11月に豊岡へさらに移転。
「伊丹時代、まわりは田んぼや畑でした。その中でトンカントンカンとバネを作っていました。
移転する際に、会社を育ててくれたこの土地に、なにか恩返ししたい、還元したいと思い、競売にかけて結局、地元の人たちの役に立つ病院にしてもらいました」地元に気持ちで返す。このあたりも渡辺社長らしい本気度が伺えます。

サラリーマンから転職して、現場の職人さんからも認められたのが40年前。
社長の本気はそこから今も変わらず続きます。
「『出来ない約束をしない』そして『約束を守る』。この2点は大事にしていますね」と社長。
「いい物を作ると未来につながると思うんです。でもそれを目指すと手間がかかる。
目の前にすぐできる仕事があっても手を出さないんです。先の未来に本気で向き合う。
ちょっとやせ我慢のところもありますけどね(笑)」
渡辺社長の本気経営は、未来へ続きます。

竹原編集長のひとこと

リスクに挑戦する勇気、これが「本気」ということではないでしょうか。
経営者って教科書通りの同じ顔になってはいけないと思うんですね。
そういった意味では、東海バネ工業株式会社さんは、一点ものを作ったりと“やんちゃな経営”をされているように思います。
これからも本気の挑戦、楽しみですね!

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