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1月10日
2016年、最初のゲストは株式会社ナルトシザー 代表取締役社長 長谷川敏雄さん。
美容理容業界では知らな人はいない、プロユースのハサミのメーカーです。
リスナーのみなさんも普段通っていらっしゃる美容室、理容室がお使いのハサミは、もしかしてナルトシザーの製品かもしれません。
そのハサミとはいったいどんなものなのでしょうか?
「たくさん種類がありますね。髪を梳く量も違えば、刃の長さも違いますし、右利き左利きを合せると150種類ぐらいあるのではない でしょうか」と長谷川社長。
なんと150種類を超える数!
竹原編集長も高井さんもビックリ!
「ハサミというものはいずれは切れなくなってくる。
私たちは切れなくならないような構造を考えているんです。
そもそもハサミが切れなくなるのは、二枚の刃のバランスが崩れて切れなくなっ てくる可能性が高い。
その中心構造のバランスを考えていますね」
刃が二枚合わさったシンプルな構造故に突き詰めると奥が深いハサミの世界。
良く切れるハサミで切った髪の毛はダメージが少なく、シャンプーの手触りまで変わるそうです。
ハサミといえば“チョキチョキ”といったこんな擬音が浮かびます。
しかし、ナルトシザーのハサミは音がしません。
「これは刃と刃が合わさっていないからなんですね。
こすれていない。
吸いつくような刃の重なり方で、空気を包み込むような刃の閉じかたといいます か…」
刃の音がするハサミはメンテナンスが必要なのだそうです。
このメンテナンスにもナルトシザーはあるシステムが。
「ひとつひとつの製品にシリアル番号があって、いつどこでお買い上げいただいたか、いつメンテナンスしたかなど詳細が分かる カルテがあるんですよ」
なんとも行き届いたサービス。
これが一生ものと呼ばれる所以なのでしょう。
全国からなんとそのメンテナンスに毎月1000〜2000丁届くのだそうです。
さらに生産もされているというから職人さんの技術たるや驚きです。
「うちには13人の職人さんがいるのですが、この技術こそが当社の宝なんです。
この技術をまもっていくのが最大のサービスだと思っています」
ひとつの精神に魂を込める。
その魂が受け継がれる。
一生もののハサミ、納得ですね。
とんでもない数のハサミをメンテナンスして、製造もされている。
職人さんの腕とそれを見守り支える経営陣。
まさしく二枚の刃がうごくハサミのようではないですか。
ナイスコンビネーションですね!