2016年

6月12日

プラスチックに人の感性を取り入れる

今週のゲストはプラスチックの可能性を追求する株式会社、ヘキサケミカルの代表取締役会長・社長 福井眞彌さん。

一口に“プラスチック”といっても、多種多様な商品があります。
この会社ではどんなことをされているのでしょうか?
「私たちはプラスチックのコンパウンドをしている、といいましょうか。
“混ぜる”ということですね。
いろんなものを混ぜることで生み出していく」

あるものをペレットといわれるビーズ状のプラスチック粒子に混ぜて、違う別の物にしていくのだそうです。
実はこの会社、日本初のプラスチックの抗菌製品を作ったことでも知られます。
抗菌、抗カビ性能をもった製品の開発は日本初だったそうです。

不景気、物が売れないという中、色んな産業に製品が使われているそうです。
「自動車の部品が多いですね。
あと建材、農業用資材もありますね。
色も組み合わせ次第で無限にありますね」
加工しやすいプラスチックならでは多様性です。

このプラスチックに福井社長はあるものを入れようと研究をされたのだとか。
「ヒトゲノムってありますよね。
情報です。
この情報をプラスチックに入れることができないかと思ったんです。
プラゲノムですね。
プラスチックにある暗号を入れて、機械で読み取る。
例えば製造年月日などですね」
読み取り機械は大阪大学が開発。
特許も取得したそうです。

「一見、無機質なプラスチックに人間の感性を入れる。
そうすることで人間の五感に訴えかけるものが作ることができないかと思っているんです。
例えば環境問題とかね。
柔軟な感性を入れることで何か糸口がみえるのではないかと…」
人が作った世の中は、やはり人の感性が変える。
人もプラスチックも感性の時代なのかもしれません。

竹原編集長のひとこと

プラスチックというと化学系かと思いきや、感性のお話。
この柔軟性こそがこの会社の強みなのかもしれませんね。