2016年

7月31日

店は実感劇場 これからの魚屋さん

先週に引き続き、大起水産の代表取締役会長・佐伯保信さんにお店のこと、そして会社の成り立ちについて伺っていきます。

会長はどういった経緯で魚を扱うお仕事に携わることになったのでしょう?
「田舎は愛媛です。柿とかみかんを堺の叔父のところに送っていました。
それが縁で夜間学校に入学をきっかけにこちらに出てきました。
その学校の友人の職場が魚屋だったんです。
朝早いけれど、仕事が早く終わるから、夜にはしっかりと学校に行けるぞと(笑)」


ご友人がきっかけで魚に携わることになった佐伯会長。
最初から手ごたえはあったのでしょうか?
「最初は苦手でしたね、魚を触りませんでしたから(笑)しかも担当が塩干でしたから余計に遠い存在。
当時は配送が今ほど発達してませんから、塩干物が多かったですね。ちなみに、ちりめんじゃこを売っていました」

今や鮮魚で名を馳せる大起水産の会長・佐伯さんのスタートは塩干だったとは。
「そのちりめんじゃこでいろいろ勉強させてもらいました。乾き具合、塩加減、旨味。塩干でしたが、これも鮮度が大切なんですね。種類も重要でした。値段が違を並べることでお客さんに比較をしていただく。
一番安いものは、安くて美味しいもの大衆的な方、真ん中は安いとちょっと心配…というような考え。そして一番高いものを買われる方は一つはプライド上げいただく。
そしてもう一つは安心を買われるんです」

こういった商売の経験を積んでいく佐伯会長。
今に繋がっています。
「売ることが好きなんですね。
ものを売ることは自分の気持ちそのものを売るということです。
今の会社もそうですね、自分の気持ちを売っている。
自分の食べたいものをお出ししたいんです。
美味しいものを食べて、また来ていただきたいですもんね」

会長は大起水産を30歳で立ち上げ。
「ゼロから商売をした人間は仕事を積み上げて、周りに信用してもらう他、ないんですよね。
積み上げた仕事を見てもらって、期待をしてもらう。
お得意様にも恵まれましたね」

魚ビジネスのパイオニア的存在でもある大起水産。
ヒット商品はどういったものがあるのでしょう。

「うちで最初に売り上げを伸ばしたのは、カニでしたね。
全売り上げの37%を占めていたこともありました。
お寿司をし始めて、マグロが伸びてきましたね。
今はお寿司も好評いただいていますが、うちの寿司の要素は三つしかないと思っています。
一つはマグロ、一つは天然の今日揚がった新鮮なもの。そして最後はごちそう。
お腹いっぱい食べて幸せな気持ちも味わってもらう」

大起水産は関西国際空港開港の際は産地から直送する新鮮なマグロをアピールするため「空飛ぶマグロ」と銘打ってキャンペーン。
他にも様々な試みをされています。
「マグロの解体ショーは迫力ありますからね。どういう魚をどう食べていただくか。実感劇場を魚屋がどうやって作っていくかですね」

如何にお客様と向き合うか、そして産地と向き合うか。
美味しい実感はお店で是非どうぞ。

竹原編集長のひとこと

会長は常に一歩先を見つめておられますね。
時代の流れを読む、感じる。
そんなことを会長の動きや言葉から感じ取れますね。

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