2016年

8月21日

伝統と技を重んじて、魚釣りの感動を広める

最高の釣りシーンを提供する株式会社ハヤブサの代表取締役社長 歯朶由美さんが今週のゲスト。
魚釣りをされる方には、すでにお馴染みの会社なのではないでしょうか。
改めて社長にお伺いしますが、どんなお仕事をされているのでしょう?
「うちの会社は、釣りを楽しんでいただくための仕掛けを作っている会社です。
その仕掛けは元々、釣りをされる方が各々で作っておられました。
その手間を引き受けて仕掛けを作ってしまおうというのが、私の会社です。
ポイントに合った仕掛けを使えば大漁ですよ」とニッコリ。

魚の大きさが変われば、仕掛けや針の大きさも変える。
その数、2万点もの仕掛けがあるそうです。
今はコンピューターでの管理をされているそうですが、この途方もない数を昔は手作業で管理していたそうです。

仕掛けのこだわりはどんなところなのでしょうか?
「材料が日本製ということですね。
組み立ては中国、ベトナムなどで行っていますが、その工程はすべて手作業です。
昔から釣り人がやっていた手作業の仕掛けの味わいは、手作業でなくてはだめですね」
日本から材料を海外へ出して、組み立ててさらに日本へ。
そこからさらに日本各地、そして世界各国へハヤブサの仕掛けは旅立ちます。

最近は生の餌を使うのが苦手だという方が多いので、疑似餌が進化。
ゲーム感覚でルアーを使う方も多いのだそうです。
その疑似餌のアイデアはどこから?
「船長だったり、うちの商品を使ってくださるフィールドテスターからですね。
そのジャンルの釣りに長けた方に商品を使っていただき、その感想などをフィードバックしてもらい、開発に生かしています」

現場の声をフルに生かしたハヤブサの仕掛け、そして疑似餌。
歯朶社長ご自身は釣りに出かけるのですか?
「大好きです(笑)。
小さい頃から創業者である父に連れて行ってもらってました」
聞けば今年の目標は50kgの大物!
「メーカーで女性社長は珍しいんですよね。
女性版松方弘樹さんですね(笑)
でも、これまでは30kgまでしかないんですよね」
…充分な大物だと思いますが。
大物だと1時間格闘することもあるそうです。

手作りの仕掛け、社長の釣りへの愛情。
株式会社ハヤブサは釣りから始まる様々なことにもチャレンジしています。
「釣りをするときに着てもらうアパレルも展開しています。
街で着ても似合って、機能性も高いものです。
自分の体温でさらに保温性を高めたり、蚊が寄り付かない防虫作用があったり」

釣り人口が減少する中、リアルな体験をしてほしいという思いから、今年からキッズ層に目を向けてイベントの展開。
さらに女性だけの大会や釣り方はもちろん、釣った後の料理教室も。
株式会社ハヤブサは伝統と技を重んじ、魚釣りという多くの感動を与え続けています。

竹原編集長のひとこと

釣りの仕掛けだけじゃない、エンターテインメントともいうべき釣りを楽しんでもらうスタイルを提案されていますね。
伝統の技があってこそですね。