2016年

9月11日

350年以上の歴史を誇る辰馬本家酒造株式会社。

先週に引き続き、ゲストは創業1662年、灘五郷のひとつ、西宮郷にある『白鹿』こと辰馬本家酒造株式会社から代表取締役社長の辰馬健仁さん。

350年以上の歴史を誇る辰馬本家酒造株式会社。
そのルーツとは…?
「もともとは酒樽を作る職人だったと聞いています。
創業者から語り継がれていることなのですが…夢に神様が出てきて、庭を掘って出てきた水でお酒を作りなさいというお告げがあったそうなんです。
350年も前の話なので、御伽噺の世界のようですけどね(笑)
でもそこから酒造りに進んだということは、きっとチャレンジ精神が旺盛だった方なのではと思っています」

その水が1840年ごろに「宮水」と呼ばれ始め、今に至ります。
「西宮で作るお酒と神戸で作るお酒は味が違うと云われていました。
米は同じ、職人を同じにしても、なぜか西宮がうまい。
突き詰めていくと水が違うということで、宮水の良さが立証されました」

酒米・山田錦ができ、宮水の質を立証。
そこから海運を使って酒は江戸へ。
それが江戸で大人気となりました。
「海運もそうですが、当時のエネルギーが水なんですね。
精米も水車小屋を使ってやっていました。
西宮市から神戸市にかけて水車が何万とあったそうです」

水車精米はおよそ100年前になくなったそうですが、今の風景と全く違ったものだったでしょう。
時代とともに技術が近代的に。
水車が電気に変わり、オール人力から機械の導入へ。
「100%機械では日本酒ができないんですよね。
酵母も麹も生き物。
我が社は“育てる”が企業理念なんです。
酵母と麹を育てる環境を整えることが我が社の役目ですね」
まさに酒の命の水とも呼べる「宮水」を保存する団体もあるそうです。
水脈が途絶えないように日夜努力をされているそうです。

「10月1日は日本酒の日なんです。
世界中で乾杯をしようと業界で盛り上げています。
今年は西宮神社で数千人が集合して乾杯をします。
SNSで動画もアップして10万1000人で乾杯しようという試みもあります」

日本酒は一時期、厳しい時もありました。
しかし今はこういったイベントを始め、それをきっかけに若者に人気を集めたり、海外から注目を集めたり。
「お酒は昔から変わらないんです。
時代に合わせてどんな提案をしていくか。
それが私たちの仕事だと思っています」

酵母と麹を育て、日本酒を愉しむ環境も育てる。
日本酒は今日も成長しているのです。

竹原編集長のひとこと

中身も大事、外も大事。
これからもっと外国人や若い人に人気になりそうですね。

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