2016年

10月23日

伝統は時代と世代を超えて

長い歴史を持つ錫器を今に受け継ぐ、大阪錫器株式会社の代表取締役・今井達昌さんがゲスト。
今や「現代の名工」にまで成った今井さんご自身と錫器の関わりは、いつからなのでしょうか?
「家業がこの錫器でした。
小さい頃は家の1階で作っていましてね。
基本的にものづくりが好きで、職人さんの姿を見ていましたね。
同時に父親、祖父の仕事も見ていました」

職人の家系という今井さん。
ご自身も職人という観点で言うと、お父様、お祖父様はどんな方々でしたか?
「父も祖父も素晴らしい職人でした。
トータル的には父の技術はすごかったですね。
あのレベルの職人を今から育てるとなると、とても難しいと思います」

父親であり、職人としての師匠であり。
「同じものを作ろうというより、別のものを作ろう…それが職人の発想だと思います。
私は“さざなみ”という模様を生み出すのですが、そのデザインと企画力を磨きました」
職人としてオンリーワンを求める。
そうなれば、お父様から賞賛があったり…?
「褒められますかいな(笑)
口では言わずとも、仕事を任せられることが多くなりましたね」

今の若い担い手はいかがですか?
「現場20人のうち、半分が20〜30代ですね。
それよりも上は50代。
お父さん世代が若い世代に教えていますよ」
以前、竹原さんが工房へ取材に行った時も、若い職人さんの多さ、そして女性職人さんもおられて驚いたそうです。

「真面目にものを作ることしかできないんですよね。
そこにどんなアイデアを乗せていけるか…そこに尽きると思います。
この仕事をしているということは、伝統工芸の一つの時代を任されているということです。
この先も続くように守っていく。
そして、私が生きている間は下の者に負けない。
そんな気概です(笑)」
職人の目は、生み出すその作品のように輝いていました。

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宛先は
メール akarui@mbs1179.com
FAX 06−6809−9090
ハガキ 〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「大阪錫器 タンブラー」係
*当選者の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

大阪錫器さんはいろんな世代の職人さんが錫器を作っておられます。
伝統は世代を超えて受け継がれていますね。