2016年

11月 6日

ロボットでものづくりの底上げを目指す!

先週に引き続き、産業用ロボット、ロボットシステムの企画・設計・製作・販売からメンテナンスまでを手がける高丸工業株式会社の代表取締役 高丸正さんがゲスト。

ロボットというと、時代的に考えても最近のことだとイメージしてしまいます。
創業当時の会社のことを教えてください。
「創業はもともと私の父親なんです。
機械の設計をしていました。
実は父を早く亡くしまして、私が大学を卒業後24歳で社長に就任したんですよ。
なかなか大変でしたね」と当時を振り返る高丸社長。

「学生時代から現場で仕事をしていましたけど、色々と教わりながらの仕事でしたね。
機械設計をして特注の機械を作る仕事が主で、もともとはロボットメーカーにロボットの周辺機械を作る下請けをしていました。
そのあたりから徐々にロボット業界に参入し始めましたね」

当時のロボットメーカー、ロボット産業のシーンとはどんなものだったのでしょうか?
「色んなロボットメーカーとのお付き合いがあったんです。
各メーカー、得意分野がありました。
しかし、ユーザーにはそのメーカーの得意分野がわからない。
適切な供給が出来ないといった様子でしたね。
なので、私がユーザーの皆様にメーカーをオススメしていたんです。
この作業にはこのメーカーというように…」

業界的にはあまりにも異端だったという、高丸社長の“オススメ”。
結果的には業界の底上げになったそうです。
「それまでのお付き合いのあった会社から“なんで他の会社を勧めるんや”と苦情もありました。
けれど、後押しをしてくれる会社もありました。
結果的に発展に繋がりましたから」

これからの産業ロボットはどこへ向かっていくのでしょう?
「ロボットを使ってくださるのは大手メーカーさんが多いんですよね。
中小企業も使ってもらって、ものづくりの底上げになればいいと思います。
みなさんにいうと納得はしてもらえるんですけど、導入はまだもう少し…」
導入の少なさは何か理由があるのでしょうか?
「使える人間がいないということですね。
産業用ロボットって使うには資格がいるんです。
だからうちはロボットを扱えるような人材を育成するロボットスクールをすることにしたんです。」

なんとロボットシステムを作る会社がロボットスクール⁉
「これから中小企業に就職するであろう、高校生に向けて課外授業としてロボットスクールに来てもらってるんです。
おかげさまで好評ですよ」

ロボットを作り、それを操る人材も作る。
ロボットと人間のいい関係が高丸工業株式会社から始まっています。

竹原編集長のひとこと

ロボットはすでに私たちのパートナーになっているんですね。
これから高丸社長の力で「仲間」と呼べるロボットがもっと増えそうです。