2016年

11月13日

創業200年を超える老舗企業の進化の秘訣

今週のゲストは創業から200年を超える、粟おこしでおなじみ、株式会社あみだ池大黒から代表取締役の小林昌平さん。
小林社長で何代目なのでしょう。
「私で七代目になります。
実はまだ社長になって3ヶ月ほどのほやほやなんです(笑)」

おこしは日本最古のお菓子なんだそう。
弥生時代にそのおこしの原型が出土されたそうです。
「その名の通り、粟で作られていました。
実は大阪のおこしは少し違うんです。
大阪は天下の台所として砂糖やお米がたくさん流通していていたんですね。
実は大阪のおこしは、砕いて粟のサイズにしたお米が材料だったんです。
大阪のおこしはとても美味しいと評判でした。」
このサクサクとした食感はお米だったのです。

粟おこしはお米と水飴、ゴマの香りが香ばしい逸品。
では岩おこしは?
「関西人のシャレだったのか、もっと固いおこしを作ろうということから生まれたそうです。
粒が小さくてもっと固い
岩おこしは黒糖を使って、生姜が入っています。
柔らかくした覚えがないんですけど、
お客様から“柔らかくなった?”と言われることがありますね(笑)」

今年で創業211年。
西洋の歴史でいうとナポレオンの時代。
エピソードも多いのでは?
「明治37年、日露戦争の時に明治天皇より戦地の兵隊さんに配られる菊の御紋章入り“恩賜のおこし”の注文を賜りました。
その数、35万函ですからね。とてつもない数です。
当時は機械化されていませんから、全て手作り、不眠不休で作ったそうですよ」

おこしを今も変わらず作り続ける秘訣はあるのでしょうか?
「『のれんに胡座をかかず、日々新た』。
これがおこしを守り続けて、なおかつ新しい商品を出し続ける秘訣だと思います」
この想いから、おこしを若い方々に食べていただけるよう、新商品『pon pon Ja pon』を発売。
「味も洋風にしています。
好評をいただいていますよ」とニッコリ。

最近では社内の若手社員に開発を任せているという小林社長。
これも『のれんに胡座をかかず、日々新た』のひとつなのです。

<プレゼント> 株式会社あみだ池大黒からプレゼント!
『 岩おこし・粟おこしセット5人 』を抽選で。
宛先は
メール akarui@mbs1179.com
FAX 06−6809−9090
ハガキ 〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 あみだ池大黒 」係
*当選者の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

『のれんに胡座をかかず、日々新た』
いい言葉ですね。
自らを律して、さらに進化する。
進化するには、まず律するところからなのかもしれませんね。