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3月11日
百円均一ショップで販売されている陶器から高級美術品まで取り扱う株式会社オオエックス。
その商品数はなんと700社、およそ12万点にもなるのだとか。
陶器を網羅する株式会社オオエックスの創業当時はどのようなお仕事の形態だったのでしょう?
「創業が大正6年です。おかげさまで一昨年で100年企業となりました。
私で四代目となります。
創業当時は板ガラスを取り扱っていました。
昭和に入ってから焼き物の取り扱いを始めました」。
100年企業ともなるとこれまでには様々なことがあったのではないでしょうか?
「先代の結婚記念日に会社がほぼ全焼したことがありました。
そんな時に産地の方や小売店の方々に助けていただきました。
“売ったるから持って来い”“なんでもいいから持って来い”と言っていただきました。
それは昭和36年のことでしたね。
うちは火事があった5月9日が防災の日なんです」。
まさに紆余曲折。
「私の代のことでいうと、忘れられないことが2008年にありました。
2億円の不良手形を出たことがありましたね…。
その時も皆さんに助けていただきました。
先代、先先代は陶器の組合の仕事をしていました。
商売熱心な先代、先先代でしたからその熱意が私の代でも生きているかもしれませんね。
お客さんが“物さえ調達してくれたらあんたのところ買う”と仰ってくださいまして。
必死に頑張って10月31日から年末までという短期間で1億円を売り上げました。
本当に皆さんのおかげです。
正月には気が緩んでさすがに寝込みましたけどね(笑)」。
大江社長は初めからお仕事を継ぐ方向だったのでしょうか?
「学生の頃に小売店の店頭でアルバイトさせてもらってたぐらいで、自由にさせてもらっていましたね。
就職は勝手にどうぞという感じでした(笑)。
道修町の薬品メーカーに就職しまして、秋田営業所に行って薬品業界の営業を早く覚えました。
大学病院はMRとして営業、開業医は問屋さんに頼むというシステムでした。
例えるならば大学は百貨店で開業医は専門店なのかもしれません。
覚え始めたそんな時に、叔父さんから茶碗(陶器)をするなら早いほうがいいぞと進められて、3年半で会社を辞めて自社へ、となります」。
薬業界の営業のノウハウはあれど、改めて陶器の業界。
当時の社長から学んだことも多かったのでは?
「いえ、勝手にやれという感じでした(笑)
初めては百貨店に連れて行かれて、ここで売れと言われました。
陶器の包み方もわからないのに現場にいきなり出されましたね。
いく先々でお客さんから違うことを学ばせていただきました。
そういった学びがあることを当時の社長はわかって私を現場へ送っていたのかもしれません」。
未来へのビジョンはどうお持ちですか?
「困難を乗り越えて生かされて来た会社です。
困難のたびに社員や産地の皆さんに協力していただいた会社でもあります。
日本の人口世帯が変わって来ている中、日常使いできる食器を供給してお客様のお役に立てる会社になりたいですね。
お客様が望んでおられる半歩先を見て提案していきたいと思います」。
困難に遭っても共に仕事を作ってきた人たちと手を取り歩んで行く。
代々積み重ねてきた情熱は株式会社オオエックスの陶器を磨き続けます。
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≪ 宛先 ≫
※ メール : akarui@mbs1179.com
※ FAX : 06−6809−9090
※ ハガキ 〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
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産地と社員さんからの信頼感が素晴らしい。
これぞ100年企業が成せる財産ですね。