2018年

4月 1日

お茶の老舗が展開するソフトクリームとラーメン

今週のゲストは株式会社玉林園の代表取締役・林和宏さん。
和歌山県で江戸時代から続く老舗です。
「創業から和歌山でお茶を扱っています。
今はお茶だけでいうと全体の2%ほどですね。
98%はお茶以外の商品が占めています」

インターネットカフェの飲食の提案や、大手レストランへの卸が多いそうですが、株式会社玉林園の魅力にして、特色のひとつでもある商品がソフトクリーム。
「我が社が世界初の抹茶入りソフトクリーム『グリーンソフト』を開発しました。
今年で発売から60年になります」。
その抹茶ソフトクリームは、どうやって誕生したのでしょう?
「スイーツはプリンやゼリーなども作っていました。
味はチョコレートやパッションフルーツなどです。
よくよく考えると一番得意な抹茶はなかったな、と。
『グリーンソフト』で使う抹茶は丁寧に石臼で挽いています。
誕生当時から抹茶量は変わっていないですね。
後味がサッパリしているのが特徴です。
おかげさまで長年ご好評をいただいています」。

グリーンソフトのヒットにはさらにこんな話も。
「ご存知の通りソフトクリームはなめらかですよね。
元々は硬く冷凍したものをなめらかにしてからお出しするのですが、店頭にお客様がたくさんお越しになって、それが追いつかなくなってきました。
そんな時にお客様が“その硬いのでいいから欲しい”と言われまして…。
お出しすると好評をいただきました。
このハード版の方が物流にも便利なので、今は通販でもご好評いただいています」。
株式会社玉林園は、こどもの日に和歌山市、海南市などで1万5000個ものソフトクリームを配布しているのだとか。
およそ30年続く恒例行事なのだそうです。
「ソフトクリームはグリーン。これが和歌山ですよ」。

株式会社玉林園といえば、和歌山の方はもちろんご存知の方も多い商品が。
「『てんかけラーメン』ですね。
先代がラーメン好きでしてね。
ラーメンの食べ歩きをして研究していました。
私も先代について行ったことがありましたね。
ただ、店に入って注文して少し食べては次の店に…それの繰り返し。
お店の方に恐縮しながらでしたよ。
その研究の甲斐あって『てんかけラーメン』は麺は手打ち、スープにもこだわっています。
特徴でいうと天かすと紅生姜が入っていることもありますね。
美味しいラーメンですよ」。
誕生してから50年。
インターネットでの取り寄せが可能。
市内のスーパーにはほぼ100%入っている和歌山県のソウルフードとも呼べる逸品です。

『グリーンソフト』も『てんかけラーメン』も株式会社玉林園が経営するお店・グリーンコーナーでいただくことができます。
現在、和歌山市内を中心に8店舗を展開しています。
「飲食の展開も先代から始まったことですね。
“やるんだったら1回やってみよう”という積極的な社風だと思います」

お茶から始まり飲食展開も。
地元はもとより、今では全国でも愛される商品を生むことになりました。
老舗のチャレンジ精神は続きます。

<プレゼント>
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≪ 宛先 ≫
※ メール :  akarui@mbs1179.com
※ FAX  : 06−6809−9090
※ ハガキ :  〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
       「 てんかけラーメン6食セット プレゼント 」係
*当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

地域の生活文化に影響を与えている商品を生み出していらっしゃる。
それが思い出になったり、故郷の味になったり。
素敵なことですね。