2018年

9月23日

助け合いも大きな味のひとつ 素材が深める大阪ソース

今週のゲストは和泉食品株式会社の代表取締役社長・南 三津雄さん。
お好み焼きのソースを作っておられる会社です。
どんなソースをお作りになっておられるのでしょう。
「地ソースといわれるものです。
うちはお好み焼き、たこ焼きといったいわゆる粉もんに使われるソースです。
地ソース文化がありましてね、街にお好み焼き屋さんがあればそこにはソース屋さんも。
それだけ身近なものなんですね」。

この地ソースですが、歴史でいうとかなり古いものなのだそうです。
「お好み焼きの歴史でいうと、昔、駄菓子屋さんにあった“一銭洋食”。
お小遣いをもらったら走って買いに行ってましたよね。
業務店に向けてというのがメインでした。
とんかつソースのようなトロッとしたソースをよくお使いだと思いますが、最初はウスターソース。
ヨーロッパからの舶来品が形を変えて地ソースになりました」。

和泉食品さんのソース作りは素材にもこだわりがあるそうですね。
「原材料は砂糖、塩、野菜果物。その中の特に野菜と果物は産地にもこだわっています。
例えば玉ねぎは淡路島、ニンニクは青森、トマトは長野などなど。
タカワというソースのブランドには和歌山の梅肉も入っています。
うちはポン酢も作っているんですが、ポン酢の柑橘も全て国産です」。

こだわりの“タカワ”ブランドですが、いつから始まったのでしょうか?
「年が明けたら創業90年なのですが、祖父が言っていたのですが、豊臣秀吉が好きだった鷹狩り。
そこが由来と聞いています。
もう一つのパロマですが、同業者のオリーブソースというのを製造されていまして、廃業されました。
でもそのままの名前は使えなかったんですよね。
だから私どもパロマソースの名前を入れながら、デザインにオリーブを残しているという形にしたんです」。

商品名はなくなってもデザインとともに精神も受け継がれているように思えますね。
同じ業種ではかなり珍しいのでは?
「大阪のソース業界はとても仲がいいんですよね。
あるお店が都合である時、ソースの製造ができなくなった。
それならうちでソース炊いたろう、という助け合いがありますよ」。

この和泉食品のソース。
実はいろんなお好み焼き、たこ焼き店のソースをお作りになられています。
「おかげさまで北海道から沖縄まで卸しをさせてもらっています。
他にも一からオリジナルソース作りもさせてもらっています」。
さらにはお好み焼きの粉もお作りです。
「あるお好み焼き屋さんのおばちゃんから聞かれたんです。
“水でヒュッと溶いて美味しいのないの?”って。
だしをとって一晩おくと味が悪くなる。かといって粉と合わせて置いておくとこれまた悪くなる。
一気に解決できる粉とだしを合わせたお好み焼き粉を作ったんです」。
現在はなんとお好み焼き粉が生産量の半分、ソースが半分なのだそうです。
珠玉のソースとお好み焼き粉は和泉食品のHPから購入可能です。

積み重ねた技術。
お客様の声がさらなる美味しさを重ねていきます。

<プレゼント>
和泉食品株式会社からプレゼントをいただいています。
パロマセット(お好みソース・お好み焼きミックス粉)を10人方に!
このセットでおよそ10枚のお好み焼きを楽しめます。

≪ 宛先 ≫
※ メール : akarui@mbs1179.com
※ FAX  : 06−6809−9090
※ ハガキ : 〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
       「 和泉食品プレゼント 」係
*当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

お店からのニーズが信頼の厚さを物語りますね。
その味が全国に広がっている。
大阪の食文化の誇りです。