2018年

10月 7日

実は身近にあるシクロケムのお仕事

今週のゲストは株式会社シクロケムの代表取締役社長・寺尾啓二さん。
大学の客員教授という顔をお持ちの社長です。
「研究が好きでそっちに行きたかったです。
なぜ経営をしているのか(笑)
大学も楽しみながら経営をしています」と寺尾社長。

どんなお仕事をなさっているのでしょうか?
「シクロデキストリンといいまして、シクロ(cyclo=環状)とデキストリン(dextrin=オリゴ糖)の合成語で、サイクロデキストリンや環状オリゴ糖ともいいます。
実は食品や環境分野で使われているものを作っています。
天然に存在しているものを取り扱っている会社なんです」。

少し耳慣れない言葉が並びますが、寺尾社長がわかりやすく説明してくださいました。

「蓋がなくて、出入りするようなバケツのようなものを想像してください。
そこにゲスト分子を入れておきます。
そのゲスト分子とは例えばバケツの中に嫌な匂い分子を入れておくとします。
消臭剤スプレーがたくさん出回っていますが、99%が水で残りがシクロデキストリン。
空中に見えないバケツがあって、そこに良い香りを入れておけばそれを撒いてくれるといった仕組みです」。
他にもカテキン。
そのまま飲むと苦くて飲めないカテキンですが、それをゲスト分子として入れておいて、腸の中に入っていってから有効成分が体に浸透していくそうです。
つまりは苦味を感じにくくする作用。
ねりわさびはシクロデキストリンがあったからあのチューブタイプが生まれました。
わさびを出した時にあのツンとした独特の風味が再生されるのだそうです。

こういった研究を会社ではどう取り組んでいらっしゃるのでしょうか。
「うちの15人の研究員が作り出しています。
自社商品も生み出していますよ」
現在61歳の寺尾社長。
とてもお若く見えますが何か秘訣があるのでしょうか?
「ヒトケミカルを開発しました。
人の細胞は60兆個あるんですが、そのすべての細胞の中にあるミトコンドリアでエネルギーは作られています。エネルギーを作るのに必要なのがヒトケミカルです。
これがないと人は体を動かすことができない。
体重の1/10はミトコンドリアなんです。
このヒトケミカルもみなさんの体の中で作られていますが、作られる量のピークが二十歳。
それ以降はどう生かすかがポイントです。
だから機能性栄養素としてヒトケミカルという言葉を作ったんです。
これを世界標準にしたいですね」。
株式会社シクロケムでは、そんなヒトケミカルを手軽に摂ることができる食品を開発されています。

自社で開発した吸収性の高いヒトケミカルの力を示すために、若々しくいることはもちろん、テニスで好成績をおさめ、58歳の時になんと全日本ベテランテニス選手権大会への出場を果たしたのでした。
「3大栄養素、7大栄養素。
その中にヒトケミカルも入れて欲しいと思っています」。

化学、栄養学の力で暮らしを豊かに、人を健康に。
寺尾社長の挑戦は続きます。

竹原編集長のひとこと

耳馴染みが薄い言葉も実は私たちの身近にあるんですね。
まさに縁の下の力持ち。
これからどんな研究がなされるか楽しみですね。

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