2018年

12月 2日

社員、環境、製品 取り組みは全力で

今週のゲストは進栄化工株式会社の代表取締役社長 竹内祐樹さん。
社名は進み栄える。
そして「化」に工業の「工」。
どんな会社なのでしょうか?
「父が創業者なのですが名前が進といいます。
その進が栄えるように、と私の母で専務が名付けました。
あと“化工”ですが、“加工”は加える、付け加える。
それではなく“化ける”という文字にしました」。

ネーミングにそんなキャッチーな背景を持つ進栄化工株式会社。
どんなものをお作りなのでしょうか?
「印刷関連業でして、部材、印刷のシール、ラミネート加工や打ち抜き加工。
特殊な貼り合わせやケータイのフィルムなども作っています。
ケータイのフィルムは1枚のように見えますが実は何層にもなっていたりするんですよ」。
私たちの身近なところでは映画館の非常口のシールや、実はF1などカーレースの世界にもその技術が採用さてているのだとか。
「レース中、ヘルメットのシールドの部分にはオイルなどが飛んできます。
予めそこにフィルムを貼ってまして、汚れてもフィルムを剥がせば綺麗になる。
そのしっかり付いて剥がしやすいフィルムも作っています」。

作っておられる商品に移り変わりはあるのでしょうか?
「素材は時代とともにエコになってます。
近年は塩ビを使わないようになってきましたね。
私は昔、留学してまして、私のクラスメイトでアフリカの難民がいらっしゃっいました。
彼らの話を聞くと地球環境への考え方が変わりました」。
会社では製造過程で発生する産業廃棄物の90%以上をRPF固形燃料に変え、段ボールやPET・PP等も再生。
工場の屋上にも太陽光パネルを設置しているそうです。

多くの商品を生み出していらっしゃいますが、社員さんとどう取り組んでいらっしゃいますか?
「製品を街で見かけることも大きなやりがいにつながっていると思います。
社員が街で見たことを報告してくれるんです。
あとコミュニケーションとして歓迎会と忘年会。
12月末の忘年会には卓球大会を開催しているんです。
しかも本気の(笑)。
社員や取締役や相談役まで参加しますし、賞金を用意します。
ちなみに創業者で私の父の進も71歳にして参加するんですよ。
上手な人にはくじを引いてもらって、フライパンやミニラケットにしてハンデをつけたり。
社内が盛り上がるイベントですね」。
この催しはなんと毎年毎年、社長が考案しているのだとか。
自ら買い出しに行っているのだそうです。
「毎度、サプライズです。
ちなみに卓球で盛り上がっている間は私は料理をしています(笑)」。

竹内社長は日々、どんなことを考えながらお仕事をされているのでしょう?
「毎日楽しく仕事ができる環境を作るのが私の仕事だと思っています。
楽しい商材もありますからね。
楽しみを持ちながらできるような仕事を作っていきたいです」。

社長も楽しみをもち、社員も楽しめる環境を作る。 進栄化工株式会社は作ることで世の中をもっと楽しくするのです。

竹原編集長のひとこと

社員さんとのコミュニケーションが素晴らしいですよね。
この楽しみこそが新しいアイデア、商品を生む源ですね。