2019年

1月13日

パワーリハビリテーションが進める元気への道

今週のゲストは株式会社ポラリスの代表取締役 森剛士さん。
どんなお仕事をされているのでしょうか。
「介護事業、その中でもデイサービスを展開してます。
お家までお迎えに行きまして、こちらで1日、もしくは半日お過ごしいただいて。
全国で70箇所営業させてもらってます」。

株式会社ポラリスのデイサービスの特色はどういったものなのでしょう?
「自立支援、自立介護。
もう一度元気にすることを目標にしています。
お預かりという形の介護、保管型の介護が多いのですが、それはご利用者様をひとりで置いておけないということからなんですよね。
私どもは預かりの介護という形の中で自立性の回復を目的としたスタイルです」
デイサービスで自立支援を始めたのは、かなり早かった方だと思います」。

自立性の回復とは一体どういったものなのでしょう?
「パワーリハビリテーションといいまして、筋トレではないのですが、指1本で動くぐらいの非常に軽い負荷をかけて運動していただきます。
それだけではなくしっかりと水分補給も。
介護が必要な方は脱水になっても気づいていない場合があります。
脱水のまま体を動かすことは苦痛なんです。
水分は高齢者の状態にもよりますが、食事以外に1500cc。
引水制限をされている方もありますので、医療的なことを留意しながらです」。

パワーリハビリテーションの効果は?
「体験の翌日に電話で確認させていただくと、体の変化に気づかれる人が多いんですよね。
実感があると日ごろ運動をしていない人でも元気になるかもという自己効力感を感じていただくと進むんです。
元気になることを諦めている方が多い中、こういった実感は大切です。
大切でいうと目標設定も。
娘さんとバージンロードを歩きたい、入学式に行きたい。
100mを歩くことができるとそれは叶うんです。
ワクワクする目標設定をするといいですよね」。

株式会社ポラリスのスタッフの皆さんは、介護のお仕事にどう取り組んでおられるのでしょうか?
「現場のスタッフは本当に頑張ってくれています。
とても大変な仕事なんですが、目の前の利用者様が元気になってくれるところを間近で見ているわけです。
ご利用者様は元気に、それを見たスタッフもやりがいを感じてくれています。 しんどいけど頑張れる」。

「デイサービスはあくまで介護。
医療的なことはできないんです。
元気だったお年寄りが例えばどこかに避難すると急に寝たきりになったりすることがあります。
これを廃用症候群といいます。
私たちは病気に対してアプローチはできないのですが、介護はその廃用に対してのアプローチ、それを取り除くことができるんです。
運動回路の特徴は歩かないとその機能が消えてしまうんです。
もう一度歩くためには、体に歩くことを思い出させる」

体の可能性を引き出すパワーリハビリテーション。
理論と現場の力が要介護者を元気にします。

竹原編集長のひとこと

利用者様の目線でスタッフも目標が持てますよね。
人が人を支えて前に進む。
素晴らしい取り組みですね。