2019年

2月17日

"おもろい会社"が生み出す世の中の役に立つ製品

先週に引き続きゲストは大洋製器工業株式会社の代表取締役社長 岡室富夫さん。
"おもろい会社にしよう"を合言葉に、シャックル、フックなど呼ばれる鍛造の金物を作っておられます。

会社の歴史を伺っていきましょう。
「今年で81年目です。
私の祖父が創業者です。
祖父は元々船舶艤装品の会社に勤めていまして、そこを引き継ぐ形がスタートです。
当時は船舶艤装品、帆布、そして現在につながるシャックやフックも扱い始めていました」。

まだ幼い当時の岡室社長は後のご自身の仕事を想像していらっしゃいましたか?
「1階が会社、2階が住まいでしたからね。
"パイロットになりたい"というような将来の夢というよりも、この仕事をするんだというイメージはありました。
幼い頃から見てますからね。
大学を出てから機械工業の会社に5年間勤めました。
そこから入社しています。
おかげで視野が広がりましたね」。

改めて入社されていかがでしたか?
「今までやったことがないものを取り入れる部署がありまして、そこの係長からスタートしました。
前職の経験が活きましたね」。

現在の社長職に就いてからの取り組みをおしえてください。
「2010年7月から社長に就きました。
会社の経営方針が"おもろい会社にしよう"なんです。
どうすることがおもろい会社なのか。
私たちの製品を色んなところで見ると会社の知名度が向上します。
これは私たちにとって"おもろい"ことだと思うんです。
次から次へと生み出していく。
製品を生み出すだけではなくてお客様に色んな提案もしていくとこれもおもろいにつながると思います。
同業他社もありますので、そことの"差異化"を目指しています」。

社内の取り組みとしてはどんなことがありますか?
「スマイルカードというものがあります。
日々の仕事の中で感じたことを部署間、同僚間で感謝の気持ちを書いてもらうカードです。
その中からベストスマイルを選んで社内報に載せます私はそれを半年分集めてベスト・オブ・ベストを選んで、私自ら賞を渡しに行きます。
全国どこでも行きますよ(笑)」。
さらに社員の健康を気遣い禁煙手当なども。

今後のビジョンはどうお考えでしょう?
「日本一お役に立つ会社になりたいと思っています。
社員、そしてその家族、すべての取引先さんの幸せと豊かさを実現したいと思います」。
おもろい会社のチャレンジは続きます。

竹原編集長のひとこと

社内をおもしろくすることで社員が活きて製品にも活かされる。
企業の新しい在り方なのかもしれませんね。