2019年

2月24日

老舗は常に新しい お酢の新たな可能性

今週のゲストはマルカン酢株式会社の代表取締役会長 笹田傳左衞門さん。
なんと370年の歴史を誇る会社です。
代々襲名して十代目なのだそうです。
改めてお酢について伺いました。

「お酢とは他の食品と比べてもとても特徴があるものです。
世界中のどの民族も使う共通調味料でもあります。
塩は天然のものが多いですが、人間の手を加えたものでここまで発展した調味料は世界中でお酢しかないと思います。
原料はその国の地酒。
ワインを作り、ワインからお酢を作る。
ウイスキーから生まれる酢はモルトビネガーだったり。
その国で豊富に取れる果実や穀物から生まれているんです」。

お酢の歴史とさらに...。
「もう一つは健康効果が高いということ。
これから少子高齢化という世界の中で役割があると思います。
さらに除草効果もあるんです。
家庭菜園などに安心して使うことができます。
新しい化学薬品ならば申請や認可に時間がかかりますが、お酢は長い歴史がその安全性を語っていますよね」。

海外にも進出されているそうですね。
「アメリカ、カナダですね。
進出して今年でちょうど45年になります。
最初はアメリカにお住いの日系人へ向けてのご提供から始まりました。
日系人向けの食材を輸出してたんですね。
実はこの日系人の皆さんから日本のお酢が現地に広がっていったんです。
米酢と寿司酢を輸出していたんですが、米酢に砂糖と塩が入った寿司酢がとてもアメリカ人に好まれたんです。
サラダドレッシングとして人気が出ました。
米酢と匹敵する売り上げでした。
でも当時、アメリカ人は寿司を握ってないんですけどね(笑)」。

少子高齢化の中、家庭の中の消費量も減少傾向にあるのだとか。
新たなマーケットの開拓へ向かっているそうです。
「安ければいいというわけではないです。
歴史を継いでいくということは伝統と開拓のバランスです。
その中でも伝統は資産。
老舗は常に新しくなければならないと思います」。
老舗が織りなす確かな商品力に開拓精神。
マルカン酢株式会社の歴史は次週に続く...。

<プレゼント> マルカン酢株式会社が"考え得る最高の酢"『酢屋勘三郎』の2本セット(3,000円)を5人の方にプレゼントいたします。

メール:akarui@mbs1179.com
FAX:06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
   「 マルカン酢 」係
   *当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

老舗ならではのこと、老舗だからこそできること。
底力と柔軟な考えを聞かせていただきました。