2019年

3月17日

父から子へバトンタッチしてさらなる加速

先週に引き続きのゲストは浜理薬品工業株式会社の代表取締役会長・高美時郎さん。
原薬からサプリまで、幅広く手がける会社です。
会社内の取り組みも聞かせていただきました。
改めて会社の歴史は?
「創業は昭和23年。昨年で70年を迎えました。
創業者は祖父です。
元々の製薬会社に勤めていて、戦時中にインドネシアでビタミンを生成する工場に赴任していました。
その後、独立して作ったのが今の会社です」。

創業当時のお仕事はどういったものだったのでしょう?
「最初作っていたのは人工甘味料のサッカリンだったそうです。
当時のサッカリンは独特の苦味がありました。
祖父はその苦味がある不純物を取り除いて販売していました。
飛ぶように売れたそうです」。

その跡を継がれたのはお父様?
「そうですね、二代目は父です。
代々薬剤師なんです。
私が子供の頃は、親戚から"将来は社長にならなあかんで"と言われていましたから(笑)。
大学になったら遊べると思ってたんですけど、朝から晩まで勉強と実験でしたね。
アメリカにもわたって研究もしていました。
父から"行ってこい"と言われましてね。
30歳の時に帰国して少しの間、商社に。
その後、入社しました」。

昨年で創業70年を迎えた浜理薬品工業株式会社。
その間に紆余曲折は?
「会社は何度か潰れたかな...と思うこともありました。
販売予測を見誤ったことがありました。
製薬会社が買ってくれないんです。
薬は日持ちしますが、薬を作る以外には使いようがないものです。
結局、廃棄しかない。
億単位の損失をしたことがあります。
でも危機になるとその後は不思議と好転してきます。
会社のみんな頑張ってくれるからでしょうね」
損失を防ぐために薬事法、法律の動向を常にチェックしているのだとか。

経営に関して先代からの申し送りなどはあったのでしょうか?
「経営の件で話が合わなくて良くケンカしました。
仕事のやり方が違うんでしょうね。
"業績はいいけど、お前のやり方は気に入らん"というような。
そんな先代でしたが私が社長になると吹っ切れたような感じで何も言わなくなりましたね。
いいところも悪いところも見えているんだと思います。
実は先代との話はもうひとつありまして。
先輩に誘われたセミナーの中で"自分の思いをぶつける"といったカリキュラムがありました。
当時、私の思いの先は先代である父にありましたので...。
意を決して父に電話しまして自分の思いの丈をぶつけました。
思いをぶつけることで関係が変わりましたね」。

これからのビジョンはどう描いていらっしゃいますか?
「私が社長になってから中長期計画を立てています。
売り上げ100億円からネクスト300億円。
2030年に300億円を目指しています。
今の場所が手狭になってきたので移転したいとも思っています。
大阪咲洲に来年3月に移転予定です」。

創業70年。
紆余曲折の中に父と子の物語も。
その物語は思いのこもった商品とともに紡がれていくのです。

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竹原編集長のひとこと

先代であるお父様の仲が解けると次へのステップ。
この繋がりが会社をより強くするんですね。