2019年

3月24日

安心・安全の国産綿棒は確かな技術から

ゲストは株式会社山洋の代表取締役会長の中谷洋さん。
実は私たちの身近にあるものをお作りになっている会社。
改めて伺っていきましょう。
「綿棒を作っています。
一般用の綿棒からふわふわしたものなど、400アイテム、50種類ぐらいありますね」。

そうなんです、綿棒といえばこの会社。
実は綿棒の世界は奥深い。
「他にも工業用の綿棒もあります。
コンピューターを作るときにハードディスクを掃除するときに使うものなんです。
その前はスポンジで掃除していたらしいんですが、綿棒の方がはるかによく取れる。
1回のオーダーで2000万本の注文をいただいたことがありました。
視察させてもらうとタイの何万坪という工場で使っていただきましてね。
壮観でした」。

そもそも綿棒の歴史はどういったものなのでしょうか?
「もともと日本では耳かきが主流でした。
綿棒はヨーロッパのものですから。
進駐軍が持ってきたと言われています」。
その綿棒が株式会社山洋の手で進化しています。
「介護用もありますね。
口腔ケアの綿棒です。
通常よりも長いサイズで食事をした後にケアに使います。
『360°耳かき風綿棒丸筒』も。
綿棒のところと反対は、えのきのような傘が付いています。
耳かき風の綿棒ですね。
3つの山のものがあるけれど、それでは硬さが出ない
なのでその山を1つにして硬さを出して掻き出せるようにしました。
私の発案です」。
他に『大阪弁 おみくじ綿棒110本丸筒』といったユニークなものやオーダーを受けてデザインすることもあるそうです。

中でも製作にご苦労されたものもあったそうです。
「大手化粧品会社さんとのコラボ商品ですね。
先の尖った綿棒です。
大手さんだけあって商品に対してこだわりが強かったです。
それまで三角形で先が細い綿棒はなかったのですが、そのコラボで初めて作りました。
実はこの綿棒は私の父が開発した機械でしかできないものだったんです。
外国は紐状の綿をちぎって棒につけていく。
私どもの機械は綿を粉々にして、糊をつけた棒に貼り付けていくといった具合です」。

自社の機械で作っているので他者に真似できないものが生まれる株式会社山洋。
他にも今ではおなじみのものもこちらの発案でした。
「綿棒の入れ物ですね。
筒状のもので綿棒が縦に入っている。
最初はそのころは袋詰めで救急箱や化粧台の中に入ったりしていた綿棒を外に置きたくて生まれました。
他にも軸が長いカーボンで作られ先には綿が。
これは医療用の綿棒で腹腔鏡手術に使われるもの。
「もともとは直径5mmのものがあったのですが、技術を使って3mmにしました。
この細いサイズのものだと縫合しなくていいんです。

滅菌処理後は色が変わったり、先の綿は体内に入りますから何があっても絶対に抜けないようになっています」。

聞けば聞くほど奥深い綿棒の世界。
株式会社山洋の歴史は次週に続く...。

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「山洋こだわり綿棒180本 山洋赤ちゃんこだわり綿棒180本 360°耳かき風綿棒100本」 
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メール:akarui@mbs1179.com
FAX:06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
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竹原編集長のひとこと

あの1本の綿棒に様々な工夫やアイデアが。
ものづくりの魂を感じましたね。