2019年

5月12日

古着販売からリサイクルまで 繊維ビジネスで世界を目指す

先週に引き続きゲストはファイバーシーディーエム株式会社の代表取締役社長・泉谷康成さん。
お仕事の始まりはどういったことからなのでしょう?
「私自身、20代後半、フラフラしてまして...(笑)。
当時、一回り上ぐらいの方々がフリーマーケットをされてましてね、僕らも古着を売ると結構売れたんですよ。
場所は南港でした。
その後、ミナミのアメリカ村で小さい店を出したのが始まりですね」。

時代的には古着ブームだったのでしょうか?
「当時は日本の古着が売れる時代ではなかったですね。
なのでアメリカで仕入れをしたこともありました。
今でいうビンテージの走りですね。
アメリカでの仕入れの知識もないままに渡米して、レンタカーを借りて仕入れに行くんです。
左ハンドルも慣れないし、フリーウェイは怖くて乗れなかったですね(笑)」。

その仕入れをされていた時代はどんな様子だったのでしょう?
「アメリカに行きながら、通貨価値が変わってきた時代でした。
向こうのコストの方が安くなってきたんです。
円高でドルと変わらない。
アメリカの方が安く上がるようになってきていました。
そうこうしているうちにバブルがはじました。
そうすると地代も下がる。
人件費も下がる。
バブルを逆手にとって、そのタイミングで日本で広げることにしたんです。
支援してもらえる金融機関もありましたし」。

その後はどういったビジネスの進め方をされましたか?
「当時、香港に行ってそこの紹介でシンガポールやパキスタンのバイヤーさんを紹介してもらいました。
ネットワークが広がってきた時です。
昔はタイプライター、テレックスでしたけど、当時、まだ高かったファックスを購入してまして。
海外とのやりとりをして役立ちましたね」。

メイドインジャパンのブランドはアジアではどんな評判でしたか?
「このビジネスは先進国のビジネスなんですね。
30年前はアジア諸国は大体日本のものがありましたね。
私の会社が受け入れられたのは、いろんな商社さんより価格が安かったんだと思います。
出会いがあれば商売になっていたように思いますね」。
現在でも50%がアジアに輸出しているのだとか。

今後のビジョンはどう見ておられますか?
「古着が好きで楽しいんですよね。
ビジネスとしては南北格差のような気がするんです。
ヨーロッパの古着の場合はアフリカで使われる。
北米の場合は中南米で使われる。
日本は東南アジア。
ビジネスの方法としては大都市近郊で店舗をものを集めて、違う都市に卸す。
このスキームを世界各地でやってみたいですね」。

大好きな古着を仕事にしながら、環境への配慮をはじめ、地球規模でのリサイクルもイメージ。
ファイバーシーディーエム株式会社は繊維の未来を見つめ続けます。

<プレゼント>
ファイバーシーディーエム株式会社から「 災害用毛布 」を5人の方にプレゼント!

≪ 宛先 ≫
メール:akarui@mbs1179.com
FAX:06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 ファイバーシーディーエム プレゼント 」係
*当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

飄々としながらも先を見据えたビジネス展開をされています。
しかも地球規模でのものの見方です。
素晴らしいですね。