2019年

7月14日

マイクロカテーテルが切り開く極めて安全な治療

ゲストは医療法人龍志会 IGTクリニックの院長・理事の堀信一さん。
クリニックのお名前にある"IGT"とは?
「イメージ・ガイディッド・セラピーの略です。
イメージとは画像のことです。
その画像を見て利用して治療をします。
画像がなければできない治療なんです」。

IGTクリニックではどんな治療をされていますか?
「ほとんどの患者さんはがんの治療です。
体の中が手に取るようにわかってきて正確に病巣に届くようになりました。全身と局所治療の二つ。
私たちは局所の中の一つをしています」。

具体的にどんな施術をされますか?
「マイクロカテーテルを使います。
血管の中を通していくのですが、足の血管から入れていくことが多く体の隅々まで診ることができます。
ハイテクの材料で造影剤をたくさん入れても破れない、そして血管を傷つけない。
細くて柔らかいものです。
あとは動脈塞栓術ですね。
例えば肝臓にがんがあるとします。
足からマイクロカテーテルを入れて肝臓にたどり着く。
そこに全身の1/10の抗がん剤を入れる。
薬を入れて後に塞栓材料を入れることで血流で薬が流れていくことを防ぎます。
効果が現れるのは個人差がありますが、道具が発達したおかげで極めて安全な治療ができていますね。
ちなみにがんに関わる血管塞栓術は保険適応されます」。

セカンドオピニオンという言葉が浸透しています。
実際は現在診てもらっているお医者様に対して患者さんの気が引ける部分もあると聞きます。
「患者様側ではお世話になっている先生に他の医者に相談にいくことが気が引けますよね。
他の病院に意見を聞く気遣いは一瞬のことです。
実際に専門から離れたところではご存知ないこともあるんです。
そういう意味では極めて意味があることですので積極的にセカンドオピニオンに動くべきです。
あとインターネットを見ると混在した情報が出てきます。
それがご自身に当てはまるかどうか探すのは困難ですよね。
信頼できるお医者さんに聞かれた方が早道かと思います。
もしくはご自分で調べてみてそれを先生に聞いてみる。
色々な選択肢、方法があります。
人対人なので、相性もあることですから」。

最新の技術、道具、そして患者と向き合う人と人の仕事。
病院と院長の歴史は次週に続く...。

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≪ 宛先 ≫
メール:akarui@mbs1179.com
FAX:06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
   「 IGTクリニック プレゼント 」係
   *当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます

竹原編集長のひとこと

最新の医療器具からセカンドオピニオンまで。
お医者さんの患者さんへの向き合い方がわかりましたね。