2019年

8月 4日

自由闊達な感性から仕事を生み出す

先週に引き続き、ゲストは株式会社タカラレンタックスグルーブホールディングス代表取締役社長・宮野純さん
社長と社員が一体となったユニークな会社の取り組みを伺いました。
改めて会社の歴史を伺っていきましょう。
「創業は昭和42年。
今年で52年の会社です。
私の祖父が創業者なんです。

建築会社をしながら蓮根農家をしていました。 とても強い祖父でしたが時には病気になる時も。
自分が休むと仕事ができないということで、家賃収入を得られるように文化住宅を建てて収益物件を得ることができるようにしました。
そのような背景があって始まった仕事です」。

この"タカラ"という言葉はどこから?
「祖父は明治35年生まれで107歳まで生きました。
日頃言っていた"住まいはタカラ、家族もタカラ"からです。

現社長の宮野さんはどういった経緯で入社されたのでしょう?
「関西大学を出た後にアメリカボストンにあるバークリー音楽大学へ行きました。
大学でピアノを始めまして、ジャズピアノを勉強していました。
バークリーは中退でしたが、帰国後は飲み屋さんで演奏したりしてましたね。
不動産が専門ではなかったんですけど、27歳の時入社しました」。

社員となられて周りの反応はいかがでしたか?
「当時は歩合給でした。
服装なども自由でしたね。
売り上げがある人は自由な振る舞いに対して何も言わせないといった風潮。
一度、それを先輩に相談したことがありました。
自由な服装で売り上げがいいか、カタめの服装にほどほどの売り上げがいいのか...。
選んだのは前者。
自由闊達な中にも品格があるというスタイルを時間をかけて作っていきたいと思いました」。

実際にはお仕事は波はあったのでしょうか?
「契約していた銀行に貸し剥がしにあいました。
約定どうりに返済していたのですが、仕事に口を出し始めまして...。
そんな時に池田泉州銀行さんに相談すると債務を肩代わりしてくれたんです。
大きな取引が始まって救ってくださったのです。
それから私のやり方をわかっていただいて、いろんな取り組みができるようになりました」。

最近のお仕事の中のひとつにはVRを使ったものもありますね。
「はい、『瞬間接客VR』といいまして、ゴーグルをつけると入居中の部屋も内覧することができるというものです。
VRの技術を使って家具を設置することもできます。
違う場所にいながら、遠くの部屋の中を見ることができますね」。

今後のビジョンはどう見ていらっしゃいますか?
「売り上げの数字だとか上場したとか社員が何人だとか。
それよりも自分が"こうありたい"と思いながら、それに近づけたかということが大切だと思っています。
多様性が大事だと思うんです。
会社の中にも多様性があって、いろんな人がいてそれが活性して会社だと思うんです」。

自由闊達と多様性。
それを体現するがごとく株式会社タカラレンタックスグルーブホールディングスは進みます。

竹原編集長のひとこと

社長さんがやわらかい感性をお持ちです。
それが社員さんの力を引き出すんですよね。
自由闊達を体現されていますね。