2019年

8月18日

社員との関係を深めながら新しい仕事のスタイルを模索

ゲストは先週に引き続き、大日通信工業株式会社の代表取締役・吉森直紀さん。
社員さんに対して誕生日メールや若手社員との飲み会やゴルフも企画されて、コミュニケーションを深めておられます。

創業はいつからなのでしょう?
「1960年です。
今年の5月から60期に突入しました。
元々は電話の交換機からスタートした会社で無線という技術と出会ってたくさんの仕事につながりました」。

吉森社長はいつ頃から入社されたのでしょう?
「20歳から入社しました。
小さい頃から父親に枕元で唱えられましたからね(笑)。
実は私は四男なんです。
同じように長男にも刷り込みがあって会社にはいたのですが、父は創業者ゆえにキャラクターが強い分、やはりぶつかるんですね。
上の3人とも入社してましたが、その3人と比べて僕に対しては少し甘かったと思います。
社長になってからはかなり厳しくなりましたが...。
何せ去年急逝する前まで怒られてましたからね。
本人は90歳まで現役で仕事をするといってました」。

お父様から引き継がれている思いはどういったものなのでしょう?
「誠意誠実謙虚。
おごったらいけない。
正直でクリーンな会社を目指そうということですね。
あと失敗した時にどういう対応をするか。
"ありがとう""ごめんね""大丈夫" 
これを使える人になりたいです。
すごく大きな考え方ですが1000年という単位を使っていました。
1000年という時間は時が経てばやってくる。
人は代わりますがそのうち必ず来るんです。
その来るべき時代に対して何ができるか、ということも言っていましたね」。

会社経営の中で大変な時はありませんでしたか?
「とんでもないことが起こるんですよね。
携帯電話の仕事が伸びた直後にリーマンショックが起きるんです。
その半年前に携帯電話の発注先が事業撤退されたんですよ。
先代が「背中から刀で切られたぐらいの衝撃」といってましたから...。
当時の売り上げの6割ぐらいでした。
その後なのですが、携帯電話製作所に居られた方が人事異動で全国に行かれてましてね。
うちのことも心配してくれていたんです。
その方達から違う方面のお仕事をいただいたりしましたね。
うちの従業員が現場でいい仕事をしてくれていた結果です」。

これからのビジョンはどうお考えですか?
「省人化ですね。
単純なことはもう人がしてはいけない時代がきます。
AGV という自動搬送というシステムがありまして、階層が違っても持っていってくれる。
自社で開発して使っています。
AIをどういった形で取り込むかが今後の課題になってくると思います。
あと基板実装をして検査をしているのですが、100万個に1個ぐらいの不採用製品があります。
最終的に人の目で見てるんですが、それをAIでできないかと思っています。
これはかなり難しいそうですが求めていきたいところですね。

社員を想うが故に省人化を考える。
人が繋げてきた仕事は次の1000年という時を刻んでいきます。

竹原編集長のひとこと

お父様のカリスマ性、その姿を見ているからこそ新しいスタイルの取り組みをされています。
社員と仕事を大切にされているのも印象的ですね。