2019年

10月20日

ものづくりから仕事環境、コミュニケーションまで作る

今週のゲストは株式会社新城製作所の代表取締役社長・新城功さん。
社名にある"製作所"。
何を作っておられる会社なのでしょう?

「岸和田市でネジの製造をしています。
その中でもナットを専業として、私たちはピアスナットと溶接ナットを作っています」。
ピアスにナット。
共に周知されている言葉ですが合わせると耳慣れない言葉に。
どんな商品なのでしょうか?
「ナットをつけるためには穴がいるんですけど、穴がないところでもナットが付けれます。
ナットを取り付けるときに穴と同時にできます」。
ホッチキスを押し込むように鉄の上に鉄のナットが取り付けつことができるという優れもの。
他にもいくつか手がけている企業があるそうですが、株式会社新城製作所は四角形です。
ナットを供給するときに周辺の機械も納めているのだそう。

このピアスナットは私たちの身近でどんなところに使われているのでしょう?
「自動車産業が多いですね。
ヨーロッパ車のドアの中など様々なところに使われていたりします。
海外で使われだしたのは90年代でした。
元々は日本で使われていましたが今は逆転してますね。
溶接するには電力がかかります。
それに比べてピアスナットははるかに省電力なんです。
作業環境が良くなるという利点、溶接からの代替え品から海外でも評価が高いです」

株式会社新城製作所は『大阪のものづくり優良企業賞2019』を受賞されています。
「審査員特別賞と知的財産部門賞の同時受賞させていただきました。
3社しか選ばれていないそうで光栄です。
発表が9月だったので、喜んでいる最中ですね(笑)。
私たちは自ら時代の先をいくのが難しいと思っているんです。
お仕事をさせていただく中、時代の先におられるお客さんのニーズにお応えしていく。
具現化していくのが私たちの仕事だと思っています」。

受賞をきっかけに変わったことがあったそうですね。
「審査員の方が工場へ見学にお越しだった時に少し辛い言葉が...。
工場は非常に大きな音が出ますし夏場は暑い。
整理整頓についても"なんとかできるのでは"ご指摘をいただきました。
それを受けてこれから新しくちょっとずつ改善していきたいという気持ちが出ましたね。
外からの目はありがたかったですね。
私は時間がある時はなるべく工場を回るようにしています。
日々、現場は同じようで変化しています。
自分の足で見にいきたいと思っています」。

社内のコニュニケーションにも気を配っていらっしゃいます。
「ベトナムに会社もありましてベトナムからの実習生が十数名います。
技能実習生は2005年から。
当時は3名からのスタートしたのですが、必死になって日本語を習得していました。
そうなるとベトナム人のコミュニティを作ってしまう。
そうすると日本語の能力が落ちる...。
ベトナム人と日本人の接点がなくなって仕事の質が落ちる、という流れになってしまうんです。
そんな時、ある会社からいいことを聞きました。
毎日、違う日本人と定期的に会話をするよう勧めたんです。
5分間違う日本人と違うベトナム人が話をする。
仕事のことはもちろん、プライベートのことを話して欲しいと言いましたね。
実習生は身一つで来日しています。
話をしていると母国の家族の話が出てきて身近になるんです。
良いコニュニケーションを取ることができました」。

ものづくりからコミュニケーションの場も作る。
会社の歴史は次週に続く...。

竹原編集長のひとこと

聞く耳って大切です。
こちらの社長はしっかり受け入れて自身の力にされていますね。