2020年

5月31日

珍味かまぼこからおせちまで 時代のニーズに手作りで応える

今週のゲストは株式会社 大市珍味の取締役社長・西野美穂さん。
時節柄、リモートワークでのご出演となりました。

社名からして珍味を扱っていらっしゃる会社さん。
具体的にどんなお仕事をされているのでしょうか?
「主に水産加工品を中心とした業務用の食材を扱っています。
元々は今から61年前に大阪の日本橋でかまぼこの中にチーズやハムが入った『珍味かまぼこ』を作ったが始まりです。
他にもスモークサーモンや湯葉も扱っております」。

創業は西野さんのお父様。
当時、珍味かまぼこは目新しかったのでは?
「当時、とにかく美味しいもの、元気になるものを作っていこうという目標で作り始めたそうです」。
スタジオには大市珍味さんの味がずらり。
中でも市松模様が美しい、その名も『市松かまぼこ』は創業当時から味。
様々なお酒とも相性抜群。
「スモークサーモンも早くから取り扱っていまして、日本で2、3社目だと思います」。
竹原さんも高井さんもお箸が止まりません。

「湯葉はもともと昔ながらの製法で大阪で作っていたのですが、今では全く同じ方法でタイの自社工場で作っています。
タイはもともと仏教の国ですので、大豆由来の豆腐や揚げなどのお料理は日常的に食べている国なんです。
その流れで湯葉も抵抗なく作られて現地でも食べてもらっています」。

スタジオにはおせち料理も。
「大市珍味のグループ会社のひとつに『株式会社ふくなお』があります。
介護職を扱っている会社でして、そちらの商品になっています。
うちの管理栄養士のこだわりが詰まった商品なんです。
蓋を開けるところから計算して作られています」。
蓋を開けた時からパッと華やかな見た目。
日本の食文化の粋を感じます。
しっかりと感じる和の風味、そして味。
しかもやわらかくて食べやすい。
「召し上がる方は噛む力の弱い方もおられます。
噛むというより下と上顎で押しつぶして召し上がる方も。
このおせち料理は、押しつぶした時にどんな風に味を感じるかも考えて作っています。
ここ最近、高齢者の"クオリティー・オブ・ライフ"が言われている中、食事は大きな割合を占めます。
その流れに乗って、株式会社ふくなおは大きく成長させてもらいました」。
会社のほとんどは福祉などを経験した女性を中心としたチームなのだそうです。

どのぐらいの種類を作っておられますか?
「全部合わせるとおよそ700種類です。
やはりお客さんのニーズにお応えしてカスタマイズしますので、全てを機械化しきれないんです。
だから手作りがうちの強みでもあります。
そこに応えることができる職人がいるのがうちの財産なんです」

作られた商品は一般消費者ではなく、いわゆる業務用に。
どんなところで使われてるのでしょうか?
「大手のホテルさんだったり、仕出し屋さんやだったり、結婚式場だったり。
ANAのお弁当に使っていただいています。
時々、街で"あ、こんなとこにうちのコおった"と(笑)
パーツとしては色んなところでお世話になってますね」。

この度のコロナウイルスの影響はいかがでしたか?
「びっくりするぐらいで売り上げなくなりましたが...。
今回、美味しいものはいつでも食べていただけるように、直接買っていただけるようにしました。
大市珍味で検索していただけるとお求めいただけます。
大変な中ですが、従業員を守りながら私は進むと決めました。
何より待ってくださっているお客様がたくさんいらっしゃいますし。
どうやったら供給できるか、今が踏ん張りどころです」。

会社の歴史は次週に続く...。

<プレゼント>
大市珍味のスモークサーモン100g&オススメの一品をセットにして10人の方にプレゼント!
メール : akarui@mbs1179.com
FAX  : 06−6809−9090
ハガキ : 〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
     「 大市珍味プレゼント 」係
     *当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

手作りの製法を守りながら、今のニーズに職人が応えていく。
手作りが強みって素晴らしいですね。