2020年

7月12日

名物・水なすの漬物は大阪のプライド

今週のゲストは堺共同漬物株式会社の代表取締役 林野雅史さん。
今でさえ大阪の名物のひとつに数えられる『水なす』。
竹原さんが以前、この会社を取材した時はそこまで有名ではなかったそうです。
「以前よりは認知が上がってまいりまして、今や大阪の夏の風物詩とまで言ってくださるようになって嬉しい限りです。
これは大阪人の意地みたいなものでもあるんですが、関西で"漬物"というと真っ先に"京漬物"が浮かぶじゃないですか。
1995年に関西国際空港が開港しまして、これから地元がもっと盛り上がっていかなければという時に空港のお店などに地元の漬物が並ばない...。
これはいかんということで水なすに特に強い思いをかけたきっかけになりました」。

それまで水なすはどういったものだったのでしょう?
「大和川より南の沿線エリア、地元泉州では昔から夏の美味しいものとして食べていたものです。
皮が薄くて身が柔らかくてジューシー。
これがとても美味しいんですが、ただ輸送に不向きだったんです。
だからあまり外に向けて出せなかった。
あと生産数ですね。
通常のなすが100できるとしたら、水なすはその半分ぐらいの生産量。
だから自ずと値段がも上がってしまう...といった様子でした。
知っている人は美味しくて食べてもらうんですが、知らない人からすれば高いなす。
"水なす、大和川越えず"と云われていました」。

スタジオにもたくさんお持ちいただいて試食させていただきました。
「元々は糠床に漬けたもの、あと調味浅漬けタイプのものもあります。
瑞々しさとさっぱりとした味わい、美しい発色が印象的だと思います。
他にもワイン漬けという商品。
これは河内のワインと水なすとのコラボ商品です。
水なすのシーズンが終わっても水なすが味わえる柴漬けもあります」。
他にも毛馬きゅうり、田辺大根などお漬物などもお持ちいただきました。

竹原さんが以前取材をした時に変わり種のお漬物のあったのだとか。
「普通の仕事だけしてたら続かないタイプなもので(笑)。
長崎・佐世保のカレー屋さんと知り合いまして、夏野菜カレーから発想して"水なすカレー"ができました。
楽しいことをしたいですからね。
社是で"創造"とあるんですが、いろんなことにチャレンジをしています」。

他にも会社として産官学の取り組みも。
「地域で連携して商品開発の取り組みをしています。
水なすでいいますと皮が薄い。
薄いということは色素が少ないんです。
普通のなすでさえ漬物にした時に茶色く変色してしますのですが、水なすはもっと。
水なすの発色を良くするために漬け方に工夫をしました。
研究の末、もみ殻を使うことで美しく発色することができました」。
この技術はオープンソースとして水なすの普及に後押しになっているのだそうです。
さらに水なすの原種を復活させた『本みず』などチャレンジは止まりません。

会社の歴史は次週に続く...。

<プレゼント> 林野さんからリスナーのみなさまへプレゼントを頂いております。
お漬物「 水ナスと本みず 」セットで5人の方にプレゼント!
≪ 宛先 ≫
メール:akarui@mbs1179.com
FAX:06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
   「 水ナス プレゼント 」係
   *当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。