2021年

4月 4日

この時代だからこそ生まれたデジタルヒューマン

今週のゲストは株式会社データグリッドの代表取締役CEO・岡田侑貴さん。
池田泉州銀行の2020年度のニュービジネス助成金の大賞を受賞された企業です。
「ありがとうございます。
優勝するぞという気持ちで臨みましたが、本当にメールが届いたときは驚きましたね」。

年齢は27歳。
どんなビジネスを生み出されたのでしょう。
「デジタルヒューマンと呼んでいるのですが、バーチャルでリアルな見た目の人物を開発しました。
新型コロナウイルスの影響で店舗に行けない中、 服を買いたい、でもサイズが合ってるのか...そんな悩みにネットで試着ができるようにしました。
お客様の全身写真を入力すると、実際にお客様ご自身が服を着た画像を作り出すことができます。
アパレル企業さんを対象としまして購入のサポートをします。
実はこれまでもバーチャル試着はありました。
しかし、店舗で服を体に当てるように画像に画像を貼り付けた感じ。
僕らはもっとリアルに作り込んだものになります。
将来的には服を着た写真が動くようにしたいですね」。

このデジタルヒューマン誕生のきっかけはなんだったのでしょう?
「今回のコロナの影響でアパレル企業さんが苦しんでいらっしゃいます。
店舗での打開策がなかなか見つからないのが実情だと思います。
そんな中で私たちの技術を使ってもらえたら。
我々の技術をどう世の中で活用できるかと思っています」。

人工知能で生み出すそうですが、どのようなものなのでしょうか?
「GAN(ギャン)という名前で、敵対的生成ネットワークと言います。
漢字だと仰々しいですが(笑)。
これまでのA Iは予想したり、認識したりということが主な仕事でした。
このGANは絵を描くとか音楽を作るとかクリエーティブな領域を担います。
人間の創造性にもA Iが力を発揮できるようになってきました。
実際にゼロからモノを作り出すものは人間だと思うんです。
ですが、1からその先はA Iがサポートできると思うんです」。

GANは他にも可能性が?
「デジタルヒューマンを使ったホテルのフロントだったり、 人と人との接触が難しい時代ですので、そのお手伝いができたらいいですね。
お話し相手としてデジタルヒューマンを介護施設などでも使うことができたらと思います」。

デジタルヒューマンの可能性は広がりそうですね。
「ビジネスとしてはとても難しいところだと思うんです。
他の人がやっているところをあまりやりたくない気持ちもあって。
自分たちがいたからこそできたものを作っていきたいですね。
これから市場を作っていく、先陣を切ってチャレンジしていきたいです」。

会社の歴史は次週に続く...。

竹原編集長のひとこと

人間にとってとても有意義なA Iですね。 最新だと思っていたAIがさらに進化しています。