2021年

6月13日

体も心も前向きに スポーツ医療に基づいたリハビリ

今週のゲストは医療法人はぁとふるの理事長 島田永和さん。
『しまだ病院』をはじめ、『八尾はぁとふる』など医療施設を運営しておられます。
「父が内科医でした。
私は昭和53年に医師になりまして、父の病院に当直をしたり。
私は外科系に進みました。
父は時代を見据えて循環器を勧めていましたが、医者になっただけで義理は立てたと(笑)。
現在は自分の思いが形になった感じですね」。

どういった経緯で現在に?
「当時、研修医をしていた頃の話です。
外科系研修で麻酔など外科の先生と共にするんですが、大きい外科の病院の患者さんは、がんの方が多かったんです。
当時は患者さんには病名を告げない時代。
患者さんからしたら僕ら研修医は攻め所だったんですよね。
だから患者さんから自分の病状について色々と聞かれるんです。
答えようにも答えられない。
辛い現場でしたね。
私自身、これは耐えられへんと思いました」。

そこから整形外科へ。
「スポーツ医学のトップ、私の師匠である市川宣恭先生という方がおられまして、この先生のおかげでスポーツ医療に携わることになったんです。
例えば野球選手の肩が痛ければ、投げるなとなります。
そして投げたらまた痛む。
じゃあ安静とは一体なんだということになります。
市川先生に相談したところ"それは問題の先送り"だと。
そこにミスマッチがある。
体を変えるか投げ方を変えるか、をしなければいけないんです。
それならばトレーニングということで体のことを勉強しました。
骨が折れても元に戻すのが医療。
パフォーマンスを戻すためのリハビリの大切さを学びましたね」。

お年寄りのケアはどうされていますか?
「動いて直すということを学んで、ふと横を見たら寝たきりのお年寄りばかりだったんです...。
当時のお年寄りの介護は寝かしておくばかり。
人間動いてなんぼ、です。
毎日、天井を見て暮らすと何もよくならないです。
大事なところはそのお年寄りご自身が"何がしたいのか"ということ。
例えば花見に行きたいとか、お孫さんの結婚式だとか。
目的や目標があるとそこに向かう活動が出てくる。
それをしたいなら動かなければ、となるわけです。
お年寄りの "みんなに迷惑かけるのがイヤ"がキーワードです。
お孫さんの結婚式、パシっとかっこいい姿で歩いたってやと応援すると、ほんまやなとヤル気が出てくるんです」。

有名スポーツ選手とも関わりがあるそうですね。
「当時阪急のブーマー選手が最初でしたね。
ダルビッシュ選手は羽曳野生まれなので子どもの頃から知っています。
お父さんがうちの子の英語の先生だったり(笑)。
私たちは彼らスポーツ選手から学ぶんですよ。
パフォーマンスを上げるにはどうしたらいいか。
次に進むきっかけを見せてくれます。
お年寄りも80歳を過ぎても新しい視野や、出来ること広がるし、その達成感や喜びを共有できる。
整形外科を選んで本当によかったですね」。

会社の歴史は次週に続く...。

竹原編集長のひとこと

治してからパフォーマンスを上げる。
スポーツ選手もお年寄りも
先生の声と心意気で言われるときっと前に進めますね。