2021年

7月 4日

整備から資材調達、人脈 すべての出会いが道になる

ゲストは先週に引き続き有限会社大光サービスの山田真雄会長。
自動車の整備から始まり、部品をまとめて提供し新たな市場を開拓。
そして再生部品・リビルドへも展開。
電気分野の取り組みとしてプリウスのモーターをゴルフカートに移植など環境に優しい取り組みも。
今週は改めて会社の歴史について伺っていきましょう。

「私が創業者です。
昭和39年に工業学校を卒業しました。
その後にプリンス自動車に整備として入社したのが自動車との関わりでした。
実はそこにはわずか2年しか勤めませんでした。
なぜかというと3ヶ月の間研修を受けてそこから支店へ配属されてるんですが、最初がサービス科のフロント業務だったんです。
修理や整備をしたいのに受け付けるだけ。
2年目に整備の方に行きたいと上司に言ったのですが、2年目になると保険業務に。
これではいかんなぁと...。
もともとわがままな性格だったもので"自分でやりたいなぁ"と思い始めました」。

整備の腕を磨いて独立...と思いきや物語は続きます...。
「最初の会社に外注で入っておられた方がおられまして、その方に相互タクシーの整備を紹介してもらいました。
機種は限定されますが整備ができました。
タクシーは走る距離がすごい。
あらゆる部品を分解して整備、修理しました。
そこには3年半いました。
相互タクシーの中では2年で資材の方へ行きました。
これが資材、部品の調達の勉強になったんですね。
大手タクシー社は大手の自動車会社に大口発注するんです。
そういったことも勉強になりましたね」。

念願の整備、そして資材の調達まで学んだ当時の山田会長。
さらに...。
「当時、自分の手で触っていた車の種類が少なかったので、一般の修理屋さんにいきたいと思ったんです。
他の会社に飛び込みで雇ってくれと言ったんです(笑)。
そこでは簡単な作業ばかりでしてね。
どうしようかと考えていたら住之江競艇の子会社のタクシー会社へ。
そこでたくさんの知り合いができました。
そこには3年ほどいて人脈を作ることができました」。

そして、満を持して独立。
リビルドが広がり、現在では息子さんも会社へ。
「次男は自動車の専門学校からディーラーに3年いてから会社に。
長男はフィリピン工場の担当でボディコーティングや除菌の仕事もしています」

リビルドと電気自動車の仕事は世界へも展開。
有限会社大光サービスの仕事は走り続けます。

竹原編集長のひとこと

会長は「運が良かった」とおっしゃいますが、
積み重ねた本物の技術、知識が着実にお仕事に繋がっていますね。