2022年

2月20日

社員食堂、図書館でロボットが大活躍!

今週のゲストは株式会社HCI代表取締役社長 奥山剛旭さん

社名のHCIとは?
「HCIとは"HOPE CREATE INTERNATIONAL"です。
国際的に創造的なことを期待されたいという思いですね。
以前は『克己クリエイト』という社名でした。
時間が経ってくると想いが小さいなと感じまして変更しました」

元々、どんなお仕事からスタートされたのでしょう?
「ケーブルの製造・装置メーカーでした。
私ひとりで始めた頃はそういったお仕事と縁がありまして、スタートしました。
最初は髪の毛よりも細いケーブルを撚る作業をする撚線機を開発していました。
そういった細いケーブルはガラケーなどに使われていました」。

そこから現在はロボットも。
「従来のケーブル製造装置に加えてロボットとA Iですね。
新社屋の2Fに社員食堂ができまして、弊社で開発したロボットがお客さんのテーブルに配膳してくれます。
サイトから予約システムに入って、そこからオーダーしていただきます。
食堂にQRコードがあってそこにかざすと食堂に入ることができます。
予約と開錠がひとつになっている形ですね。
解錠後、調理が始まり着席まで配膳ロボットがご案内します。
着席していただくと、まずサラダが届きます。
それを召し上がっていただく間にメインの料理が届いて、最後はデザートまで。
産業用ロボットでシステムを作りました。
主食と主菜と副菜に作業が分かれていまして、その作業は産業用ロボットの役割。
配膳は別のロボットが担っています。
実はロボット同士が通信しあっているんです」。

このロボットが働く社員食堂を作ったきっかけは?
「社員が一生懸命働いてくれています。
みんなに温かいもの、健康的なものを食べて欲しいといった思いからです。
どうせやるなら自分たちの技術を使おうと。
ロボットが動くと私たちの技術なので必然と展示場にもなりますよね。
それならば色んな方に一緒に食べていただこう、カフェ利用などもしてもらおう。
もっと知っていただこうと思いました」。
写真1−2 お作りになっているロボットが図書館にも参入しているそうですね。
「泉大津市立図書館が出来るということで市長から相談をいただきました。
もともと私が市長に"泉大津市をロボットの街にしたい"という思いを伝えると共感をいただきまして図書館にロボットが入ることになりました。

図書館の館長に伺った問題点からロボットがお役に立っています。
一つ目は案内。
およそ10万冊の膨大な図書館の蔵書から本を探すのは大変です。
QRコードがありまして、それをロボットのカメラにかざすと案内します。
子どもたちに大人気でロボットの後を追いかけているそうです(笑)。
二つ目はロボットなので重いものが持てます。
40Kgのものが持てることで労働力になります。
図書館の司書さんは本を持ち運んでいるときに来館のお客さんに呼ばれたりするそうです。
持ちながらの案内になって大変なのだそうです。
三つ目が特に便利なんです。
本は然るべき決まったところにあるはずなのに稀に何かの拍子で違う場所に収まってしまった...
そうなるとその本は行方不明になってしまうわけです。
ロボットはこれを探すことができます。
本にタグをつけて場所の認識をするようにします。
このロボットのおかげで棚卸しに1週間かかっていたそうですが、たった1日に短縮できたそうです」。

FA・ロボットシステムインテグレータ協会の副会長も務められています。
「262社が会員となっていまして副会長を拝命しています。
人が減っていくのは周知の事実。
その中でロボットやAIの技術を使って我々は何が出来るのだろう、どんなお役に立つことが出来るのだろう。
そんなことを思いながらしっかりとやらせていただいています」。

会社の歴史は次週に続く...。

奥山さんからリスナーのみなさまへプレゼントを頂いております。
国産ひのき材で作った、使い捨てないお箸・マイ箸&HCIオリジナルプリングルズをセットにして10人の方にプレゼント!
≪ 宛先 ≫
※メール: akarui@mbs1179.com
※FAX: 06−6809−9090
※ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 HCI プレゼント 」係
*当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

ロボットが配膳する画期的な社員食堂。
自社の技術の自信と社員さんへの想い、
そしてクリエイティブな発想が生んだ賜物ですね。