2022年

4月17日

電気が空間を飛ぶ! ワイヤレス給電

今週のゲストは株式会社Space Power Technologiesの代表取締役 古川実さん。
古川さんは池田泉州銀行の新規性、独創性にあふれた企業・起業家を応援する『第18回 イノベーション研究開発助成金 大賞』を受賞しました。
どんな技術なのでしょう?
「ワイヤレス給電という領域の事業です。
無線で最大10mの距離を送電します。
その中で使うアンテナですが、機能を保持しつつ数を少なくして高効率化で送電できるようにしました。
みなさんの身近なもので例えますと、Wi-Fi電波が飛ぶように無線で電気エネルギーが空間を飛びます。
テーブルの上に置いておけば充電ができる技術です」

高効率のポイントとはどういったところなのでしょう?
「複数のアンテナを束ねる合成機というものがあります。
そうすると20%近く損失をしています。
4つのアンテナをひとつで給電できれば効率が高いというものになります」。
碁盤ぐらいの大きさの盤に切手サイズの銅板が貼り付けられており、そこからワイヤレスで電気が送られます。

今後どのように実用化されるのでしょう。
「法制度の関係で工場倉庫など無人領域からスタートします。
そこから3年後ぐらいには有人エリアにも設置されていると考えられています。
無人と友人と電力密度を変えて使われていきます。
マイクロ波が出ていますので、まずは無人のエリアからですね。
無人倉庫に貼り付けると自然に充電されるのですが、例えば回転し続けているもの、動き続けているものなどってありますよね。
そこで異常振動を捉えて先に交換に入ることをすれば、製造ラインを止める時間を少なくできます。
さらに動く場所なのでセンサーを置きたい。
でもワイヤレスでなかればいけない。
ならば電池交換はどうやってするのか...。
ラインを止める訳にもいかない...。
そういった1箇所にセンサーなどが集まっているところを一気にワイヤレスで送電して自動的に充電します」。

企業はおよそ3年前。
会社にはどのようなメンバーがおられるのでしょう。
「会社をやっていく中で技術もさることながら、資金や経営が重要だと考えていました。
会社を立ち上げる時に支援していただいた京都大学のイノベーションキャピタルの五ノ坪さんから今の取締役CF兼 経営企画部長の武田を紹介してもらいました。
私の前職の時代から成功されている方々から"いい管理ができる人と一緒にやりなさい"と云われていまして(笑。
武田と出会った瞬間に"この人だ"と思いましたね。
彼は基本的な金融、海外の経験もありながらベンチャーを経営していきたいという関心もありました。
私が技術者なので、得意不得意があります。
武田が得意なことがありますので、経営は二人でバランスをとりながらしています」。

これから環境問題にも有効な技術になりそうですね。
「有線を流れている電気を一旦マイクロ波に変換します。
伝送してさらに変換。
装置の効率だけ見ると低いのですが、これを使うことでこれまで製造ラインが止まっていたところを止めずに損失を生まずにシステムのトータルとして削減できます。
そうすることで導入の価値が生まれると思います」。

会社の歴史は次週に続く...。

竹原編集長のひとこと

電気の伝え方も進化。
未来を見据えたワクワクするような技術ですね。