2023年

11月12日

時代が求めた市場が手がけるカフェ&マルシェ

今週のゲストは大阪南部合同青果株式会社 代表取締役社長 中谷泰明さん。
どんなお仕事をされているのか伺っていきましょう。
「堺で50数年、青果の商いをさせていただいています。
日本各地、早朝よりもさらに前の夕方から、産直でどこからかの県から入荷しています。
セリがあってスーパーさん、八百屋さんがお店にお持ち帰りになり販売という流れですね」。

11月中旬だとおすすめの商品はありますか?
「りんごの『シナノスイート』ですね。
香りの高いりんごのひとつです。
この商品をこの季節、お待ちの方が多いです。
11月前半は柑橘がいよいよスタートしてきます。
これから約半年みかんとりんご。
11月も後半に入ってくるとイチゴも登場します。
いわゆる西南暖地と呼ばれる、四国や九州からいちごが入荷してまいります。
私たちは南大阪で商売をしていますので、季節によって大阪のぶどうやみかんも入荷します。
堺市の地産地消委員会もありまして、地元スーパーさん、教育関係者の方々と食育や生産規模の拡大のお手伝いもさせていただいています」

教育関係の方々とも連携。
「地産地消は食育で必須の項目です。
地場でできるタマネギを使った食育もしています。
堺市が政令都市になった時でした。
宮崎県の東国原知事が全国に向けて地産地消の取り組みを発信されました。
その当時、私が堺市の教育員会に食育活動のアピールをしまして、18年間で堺市の90数校を品目別に回ることができました。
例えば徳島県から鳴門金時の苗をいただいて、それを小学校に持ち込みまして子どもたちと定植して収穫して食べる。
命を"いただきます"というところまで教えます。
自分たちで作る、自分たちで育てたものとして、愛着が出るみたいですね。
鮮度のいいもの食べることで好き嫌いも克服できることもあるようです。
例えば椎茸は年中ありますよね。
でも湿度のある袋の中に入っているので味が落ちている場合がある。
でも菌床ブロックから出来立ての椎茸をちぎってソテーして食べる。
そうすると鮮度と食感が違います。
子どもたちも味の違いがわかるんですよね」。

やはり野菜、果物は新鮮に限りますね。
「今年設備は充実させましたけど、私たちの市場規模は冷蔵など大市場に比べると設備は劣ります。
だから、入荷したものはその日のうちに回転させていこうと思っています」。

新事業もスタートさせたのだとか。
「市場が直接消費者の方に販売するルートを開拓したいということ。
今までは八百屋さんが市場に集まってきてくれましたが、しかし、今は量販店に配送をかけています。
市場自身、地域での存在感が薄れていることを感じまして、地域に対して認知してもらいたいという思いもありました。そういったことから市場を産直市にして、社内からの意見もあってせっかくならカフェも併設して、カフェ&マルシェを展開しています」。

社員の方からの意見で展開。
「コロナ禍、セリをやっていると密なんです。
高齢の八百屋さんは先取りしてお帰りになったり。
そんな中、社員やパートさんもたくさん意見を出してくださって、地域の認知を広める形ができました。
直売所に加えて、パフェなどのスイーツ系を食べることができるカフェ、サラダも提供させていただいています。
サラダは自家製ドレッシングは5種類、季節のフルーツも5種類以上。
メニューが旬と同時に変わっていきます。
『the PARKSIDE』という店です。
北側が大泉緑地で多くの家族づれの皆さんが来られます。
以前からテイクアウトメニューを求められていたこともあって、ご好評いただいています」。

会社の歴史は次週に続く...

<プレゼント>
中谷さんからリスナーのみなさまへプレゼントを頂いております。
「 カフェ&マルシェ"the PARKSIDE"で使える¥1,000チケット(¥3,000分) 」を5人の方にプレゼント!
≪ 宛先 ≫
※ メール : akarui@mbs1179.com
※ FAX  : 06−6809−9090
※ ハガキ :  〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「  大阪南部合同青果株式会社 プレゼント 」係
*当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

元々持っている強い流通ルートから集まる新鮮なお野菜と果物。
そこから新たなカフェ&マルシェへの展開。
市場とお客さんのニーズがバッチリ合いましたね。