2024年

9月15日

化粧品文化を紡ぐ100年企業は世界を目指す

ゲストは、先週に引き続き、株式会社北尾化粧品部のマーケティング営業部 久我幸弘さん。
今週は会社の歴史を伺っていきましょう。
「曽祖父が北尾財閥の化粧品部の部長として始めたのがきっかけですね。
1919年のことですので、100年を超えています。
創業から10年ほどで従業員も200人ぐらいになったそうです。
工場を海外に作ったり。
しかし、戦争で財閥が解体になりました。
曾祖父はそれで全ての財産がなくなるんですけれど、なくなった1つのきっかけは海外にいた従業員たちが帰ってきたこともあったそうです。
その方たちを食べさせるために土地などを手放してでも会社の事業を継続しようとしました。
一旦は従業員を皆さん迎えて、退職金を支払うこともしたそうです」。

発展のきっかけはあったのでしょうか?
「流れがいくつかありました。
戦争で財閥が解体。
そのタイミングで祖父が入社します。
祖父はまだ存命で91歳です。
その祖父がOEMサービスを継続して続けて、その結果、何社かいいお客様と出会えたこと。
そのOEMがおよそ40年ほど伸びてきた中で、次に私の叔父にあたる今の代表が入ってきます。
もちろんOEMは大事だけど技術力や規模などでどうしても勝てない部分がある。
それならば、もっと自社ブランドを販売しながら、OEM事業をと、この2軸になりました。
これが20数年前ですね。
もう1本の柱が少しずつ伸びてきたのが発展の要因かなと思います」。

改めて自社ブランドをおしえてください。
「『KITAO MATCHA』はスキンケアブランド。
『HOMEI』というネイルのブランド。
クレンジングバームなどの『COSMOTHERAPY』シリーズ。
他にもピーリングジェルだったり、フェイスパウダーでシルク100%のシルクパウダーも。
シルクは汗や皮脂の汚れを吸着してくれますし、肌のトーンも上げてくれるんです。
さらに毛穴などの、ぼかしにもできます。
3〜4年前のコロナ禍、皆さん白いマスクをつけられていましたよね。
そうするとファンデーションの色がマスクにつくんですよ。
これだったらマスクに色がつかないという言い方をしていました」。

多くの商品開発。ご苦労は?
「私が入社したのが4年前なんですけど、英語が喋れなかったんです。
勉強しながら形を作っていましたね。
前職がクラシエホームプロダクツというヘアケア商品を扱う会社で営業回りをしていました。
当時、新卒の入社面接でも最終的には家業に戻るつもりで勉強させてほしい、という旨を伝えた上で就職させていただきました」。

そして、いざ入社。
「前職の会社は従業員300人ぐらいの大きな会社だったんです。
昔は会社の名前で戦っていたなと思ったんですけど、今は"久我"という名前をいかに覚えてもらうか。
個人のところからスタートしたので、そこのギャップはすごく大きかったです。
入社してからも昔からの仕来りなどもありませんでしたし、とても柔軟でしたので仕事はやりやすかったですね。」

現在は新商品作りに励んでおられます。
「ひとつは海外の、今までにないお客さんたちをもう少し広げていくということ。
もうひとつは現在、小売店さんに降ろすというビジネスをしていますが、それだけなく、自社ブランドをECサイトに広げていく。
SNSなどを使ってPRも少しずつ始めています。
スーパーマーケットなどで野菜を見ると作った人の顔や名前が出ています。
うちの商品も誰がどういう風に作っているかを発信して、商品だけじゃなくて会社にファンを作るような流れを作りたいと思っています。
自社ブランドが売れるとスタッフが喜ぶんですよ。
僕たちの商品が売れた、その次は僕たちの会社を知ってもらえたというステップにしていきたいと思っています」。

発信は他の場所でも。
「展示会は海外も合わせて年6回です。
あと地元・生野区のお祭りなどにも出店しています。
この前も2000人ぐらい来場されるようなフェスティバルにもう1社と共同で出展しました。
そこで商品に触れてもらってお客さんからお声をいただくと従業員の皆さんもうれしい。
地域の皆さんとコミュニケーションを取ることにも力を入れています」。

未来へのビジョンをおしえてください。
「自社ブランドがあって、次は第3のスタートという位置付けをしていまして。
ECサイトを広げて自社をもっと知ってもらう。
次の100年を刻めるような経営体質を作ることが今、考えているところですね」。

次の100年は世界中で愛される商品を。

<プレゼント>
今回、久我さんからリスナーのみなさまへプレゼントを頂いております。
「  シルクパウダー 」を3人の方にプレゼント!
≪ 宛先 ≫
※ メール :  akarui@mbs1179.com
※ FAX  : 06−6809−9090
※ ハガキ :  〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「  株式会社北尾化粧品部 プレゼント 」係
・当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

老舗の心意気と技術、そこに若い力と発想力。
これは次の100年が楽しみですね!