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9月 7日
今週のゲストは旭紡績株式会社の代表取締役 藪内邦義さんです。
まずは事業内容から伺っていきましょう。
「基本的には綿の紡績業です。
紡績業ってなかなか分かり難いかもしれませんが、コットンからデニムに使われる糸や、タオルに使われる糸を製造している会社です。
元々ふわふわの綿を紡ぐような感じで糸にすることを紡績と云います。
昔はこの仕事をする会社が多かったです。
私の子どもの頃でしたら泉南地域で大小400社ぐらい。
それが現在は泉南地域で綿紡績という意味では1社ですからね」。
お作りになっている糸はどこの業界で使われているのでしょうか?
「50%がファッション業界です。
あとはタオル、資材もあります。
例えばタイヤの中にも糸が入っていますので、そういったものにも使われます。
ジーンズはロープ染色と云いまして、藍染めをします。
それを縦糸にして横糸は白糸。
糸はまっすぐの糸じゃなくて、ちょっとイレギュラーな糸に作って色の変化を持たせています。
糸が色んなところで使われていることを知っていただきたいですね」。
近年、タオル事業にも参入されたそうですね。
「ふるさと納税でも使っていただいています。
うちの糸を出荷して、うちのブランドをOEMで作ってもらっています。
コットンにこだわったタオルを作っていまして、加工技術と使いやすい大きさと色ですね。
ペルーコットンの製品はウールライクな綿がありまして、ちょっと硬いんです。
それを利用してちょっと固めのタオルを作っています。
いわゆるコットンの風合いですね。
別ではピマコットンで、ちょっと厚手のタオル。
アメリカのピマという柔らかい長い繊維を使って、ちょっと甘撚りにして柔らかく仕上げています。
『ビッグフェイス』という製品もあります。
バスタオルの半分ぐらいの大きさでフェイスタオルよりも少し長く。
使い勝手の良い大きさです。
ピマコットンをさらに加工した『パウダータオル』という、ふわっとした触感のタオルもあります。
弊社はコットンに特化していますので、素材の風合いで変化をつけていっています。
『いとやのタオル』として販売しています」。
そもそも糸はどうやって作られているのでしょう。
「工程がいろいろあります。
柔らかいイメージのコットンですが実は固いんです。
例えばアメリカやオーストラリアから入ってきた時は1俵200kgぐらいの塊。
それを解俵して元の綿の方に戻して、ミックスしたり引き伸ばしていくのが紡績です」。
旭紡績の特色といいますと...
「自社独自でやっているのはコットン100ですね。
その中でも太番というデニム用とか、その太い糸。
綿といっても各国いろいろあります。
例えばインドの綿でしたら細いです。
綿花の産地によって綿の繊維の長さとか太さとか全然違うんですよね。
だから、その調整がやっぱり大変なんです。
その繊維の長さによって撚る数を変えるなど調整してやっていきます」。
テレビ番組で糸が使われたことがあったそうですね。
「糸電話の糸で使っていただきました。
釣り糸や鉄の糸など色んな糸の中で綿の糸代表としてどの糸を使った糸電話が一番遠くまで聞こえるかっていう競争です。
多分200mぐらい繋がったと思います」。
製品のアイデアはどのように集まるのでしょう。
「自分で考えることもありますけど、従業員とかお客様からヒントをいただきながら考えて糸を作る感じですね。
基本はお客様から。
やっぱりこういうのを作って欲しい、っていう依頼が多いですね。
有名な海外のアパレルさんからの依頼もあります。
品質的には非常に厳しい審査がありますね。
その中で自社製品を作って自分たちで物を売っていくことは重要だと思います」。
会社の歴史は次週に続く...。
<プレゼント>
旭紡績さんからリスナーの皆様にプレゼント!
『フェイスタオルとビッグフェイス』のセットを3人の方にプレゼントします。
≪ 宛先 ≫
メール: akarui@mbs1179.com
FAX:06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 旭紡績 プレゼント 」係
当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。
長年培った紡績の技術から生み出される糸、それを使ったタオル。
本物の糸から作られた、これぞ本物のタオルですね。