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9月14日
先週に引き続き、ゲストは旭紡績株式会社の取締役社長 藪内邦義さんです。
今週は会社の歴史を伺います。
「明治16年、1883年創業です。
問屋業で創業したと聞いています。
元々、糸を仕入れて、それを織物にして紋羽として売りに行っていたそうです。
紋羽は和装の『足袋』の生地みたいな感じです。
私で5代目です。
紡績業になったのは戦後、私の祖父が戦争から帰ってきてからですね。
その時期から創業した人が多いと思います」。
その時代のお客さんのニーズはどのようなものだったのでしょう。
「泉州地域のタオル屋さんに卸していたのだと思います。
糸の番手でいうと2番手や3番手。
1番が一番太い。
1番は840ヤードで1ポンドが1番なんですよ。
数が上がると軽くなるんです。
その時はタオルの糸を専門にして作っていまして、それから大手合繊メーカーさんの受託された糸を作って。
時代が流れてそれが減ってきた時に次は違う機械を入れて、デニム業界に糸を移していきました。
デニム関係の仕事が盛んだったのは昭和60年代ぐらいですね。
時代のニーズと共に製造機械も変化していきました」。
藪内社長のこれまでも伺います。
幼い頃、将来的には会社を継いで...と思っておられましたか?
「最初は意識してなかったですね。
仕事のこともざっくりとしか分からなかったです。
たまにお正月とか休みの時は工場の中入って、ちょっと遊んでいたぐらい(笑)。
就職する時も氷河期でした。
ある時、父から電話が掛かってきて呼び出されました。
"どうすんねん"と。
どうすんねんって言われても...と。
当時は阪神大震災があって、そこからの就職活動という時期でもありましたね。
そんな時代を経て入社しました。
1年目は現場に就いていました。
毎日、ほこりだらけになって働いていましたね」。
歴史のある会社の温故知新。
変わらないものと変わっていくものは?
「変わっていくものは従業員の労働環境ですね。
変えていかないといけないと思います。
福利厚生でいうと年に1回バーベキューしたり、社員旅行を開催したり。
社員旅行は昔からやっていますからね。
会社には90人ぐらい社員がいますが60人ぐらいは参加してくれます。
従業員に気を配りながら考えてやらないと今はなかなか続かないですし、会社としてもそういう従業員が育たないとうまく会社が回っていかないんで、日々、考えています。
目標が"コットンで人を幸せにする"ですから。
社員もお客さんも幸せに。
プライベート紡績みたいなことをやっていますので、お客さんに対してもご要望を聞いて、ひとつひとつの顧客について応えていきたいですね」。
未来のビジョンを聞かせてください。
「繊維で皆さんを幸せにしたいっていうのが基本理念。
ひとりひとり、従業員も含めて楽しく暮らしができるような良い会社にしていきたいと思います。
売り上げは後からついてくるんじゃないですかね」。
<プレゼント>
旭紡績さんからリスナーの皆様にプレゼント!
『フェイスタオルとビッグフェイス』のセットを3人の方にプレゼント。
≪ 宛先 ≫
メール: akarui@mbs1179.com
FAX:06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 旭紡績 プレゼント 」係
当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。
数字をねらいにいくよりも皆さんの幸せを考える。
そこをきっちりやっておられる会社だからこそ長く続いているのだと思います。