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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年4月20日 放送分】
【2024年4月13日 放送分】
【2024年4月6日 放送分】
【2024年3月30日 放送分】
【2024年3月23日 放送分】
【2024年3月16日 放送分】
【2024年3月9日 放送分】
【2024年3月2日 放送分】
【2024年2月24日 放送分】
【2024年2月17日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2017年3月18日 放送分】
2017年3月18日
【巻】…15・3728

【歌】…あをによし奈良の大路は行きよけど この山道は行き悪しかりけり

【訳】…あをによし奈良の大路は行きよいけれど、この山道を行くのは実に歩きにくいなあ

【解】…この歌は、狭野弟上娘子(さののおとがみのをとめ)と恋愛関係になった罪で越前に流された、中臣朝臣宅守(なかとみのあしみやかもり)が詠んだもの。当時は、宮廷で働く女性は天皇の妻という位置づけで、彼女たちと恋愛をするのはご法度だったのです。狭野弟上娘子もそんな女性の一人でした。流罪で越前にやって来た中臣朝臣宅守は、歩く山道が平城京とは比べものにならない位に悪いことを嘆きつつ、都の道の素晴らしさを改めて思い起こしています。平城京では、道が碁盤の目状に整備され、中でも広い直線道路は、都のシンボルとして、人々の誇りでもあったのでしょう。
今回のラジオウォークで通過する東大寺の転害門(てがいもん)からは、平城宮につながる、まっすぐな道が延びていました。この道を、かつては、聖武天皇や光明皇后が歩いていたのでしょう。