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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週木曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2026年9月26日 放送分】
【2026年9月19日 放送分】
【2026年9月12日 放送分】
【2026年9月5日 放送分】
【2026年8月29日 放送分】
【2026年8月22日 放送分】
【2026年8月15日 放送分】
【2026年8月8日 放送分】
【2026年8月1日 放送分】
【2026年7月25日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年9月26日 放送分】
2026年9月26日
【巻】…17・4029

【歌】…珠洲の海に朝びらきして漕ぎ来れば長浜の浦に月照りにけり

【訳】…珠洲の海から朝一番に舟出をして漕ぎ出してやってくると長浜の浦に月が照っていることよ
    
【解】…大伴家持が地方赴任中に詠んだ歌のひとつです。
当時の重要な業務のひとつが、 徴税のための現地調査でした。
歩きに歩いて旅は1か月におよび、能登半島の先端、珠洲の海(現在の珠洲市)まで辿りついた家持。
帰途は朝一番に船を出したのですが、1日揺られて出会ったのは、長浜の浦を照らす月。
どんな思いで家持は見上げたのでしょうか。
音声解説で確かめてください。

上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年9月19日 放送分】
2026年9月19日
【巻】…17・4017

【歌】…東風いたく吹くらし奈呉の海人の釣する小舟漕ぎ隠る見ゆ

【訳】…あゆの風はたいそう強く吹いているらしい
     奈呉の海人が釣りをしている小舟が漕ぎ隠れているのが見える

【解】…東風と書いて、“あゆの風”と読む。
作者の大伴家持自身が、そんな、方言についての注釈を記した珍しい1首です。
当時、赴任先の越中の人々との触れ合いを大切にした家持。
波に見え隠れする小舟を見て風をテーマに詠ったのは、
同じく土地ならではの“風”情を感じたからかも知れません。
さて、この“あゆの風”、地元の暮らしに恩恵をもたらす存在でもあったのですが、
詳しくは音声で解説しています。

上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年9月12日 放送分】
2026年9月12日
【巻】…17・4013

【歌】…二上の波面此面網さして吾が待つ鷹を夢に告げつも

【訳】…二上山のあちらこちらに網を張って待っている鷹。
わたしに戻ってくると夢のお告げがあったよ。

【解】…万葉の頃の貴族にとって、“鷹狩り”は嗜みのひとつでした。
大伴家持にも愛情をかけた鷹がいましたが、ある日、世話係の不手際で逃げられてしまいます。
夢でお告げを受けるほど、鷹との再会を願う家持。
果たして戻ってくるのでしょうか……。
音声では、鷹狩りの歴史についても解説しています。

上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年9月5日 放送分】
2026年9月5日
【巻】…17・3975

【歌】…わが背子に恋ひすべなかり葦垣の外に嘆かふ吾し悲しも

【訳】…我が背子に恋してどうしようもありません。
葦垣の外にいるように離れて嘆いている。わたしは悲しいことです。

【解】…大伴池主が、病に臥せっていた友、大伴家持に贈った歌です。
背子(せこ)とは、女性が恋人を呼び、男性が親友に使う言葉でもありました。
家持に会いたくてどうしようもない。でも今はそれが叶わない。
2人が隔てられている寂しさを、葦垣の内と外に例えて表した1首です。
深く知りたい方は、上野先生の解説をお聴きください。↓音声は下記ボタンから

上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年8月29日 放送分】
2026年8月29日
【巻】…17・3972

【歌】…出で立たたむ力を無みと籠りゐて君に恋ふるに心神もなし

【訳】…出歩く力が無いので家に籠っていてお前さんのことを恋焦がれていると生きる気力も無いのです

【解】…大伴家持が、病に苦しんでいた時期に、友に向けて歌った1首です。
出歩く力もなく、家に籠りっきりの家持。
元気に外出したい、あれもこれも楽しみたい、そして大好きな友に会いたい。
家持の落胆から、健康のありがたさを再認識させられます。