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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2026年9月12日 放送分】
【2026年9月5日 放送分】
【2026年8月29日 放送分】
【2026年8月22日 放送分】
【2026年8月15日 放送分】
【2026年8月8日 放送分】
【2026年8月1日 放送分】
【2026年7月25日 放送分】
【2026年7月18日 放送分】
【2026年7月11日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年9月12日 放送分】
2026年9月12日
【巻】…17・4013

【歌】…二上の波面此面網さして吾が待つ鷹を夢に告げつも

【訳】…二上山のあちらこちらに網を張って待っている鷹。
わたしに戻ってくると夢のお告げがあったよ。

【解】…万葉の頃の貴族にとって、“鷹狩り”は嗜みのひとつでした。
大伴家持にも愛情をかけた鷹がいましたが、ある日、世話係の不手際で逃げられてしまいます。
夢でお告げを受けるほど、鷹との再会を願う家持。
果たして戻ってくるのでしょうか……。
音声では、鷹狩りの歴史についても解説しています。

上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年9月5日 放送分】
2026年9月5日
【巻】…17・3975

【歌】…わが背子に恋ひすべなかり葦垣の外に嘆かふ吾し悲しも

【訳】…我が背子に恋してどうしようもありません。
葦垣の外にいるように離れて嘆いている。わたしは悲しいことです。

【解】…大伴池主が、病に臥せっていた友、大伴家持に贈った歌です。
背子(せこ)とは、女性が恋人を呼び、男性が親友に使う言葉でもありました。
家持に会いたくてどうしようもない。でも今はそれが叶わない。
2人が隔てられている寂しさを、葦垣の内と外に例えて表した1首です。
深く知りたい方は、上野先生の解説をお聴きください。↓音声は下記ボタンから

上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年8月29日 放送分】
2026年8月29日
【巻】…17・3972

【歌】…出で立たたむ力を無みと籠りゐて君に恋ふるに心神もなし

【訳】…出歩く力が無いので家に籠っていてお前さんのことを恋焦がれていると生きる気力も無いのです

【解】…大伴家持が、病に苦しんでいた時期に、友に向けて歌った1首です。
出歩く力もなく、家に籠りっきりの家持。
元気に外出したい、あれもこれも楽しみたい、そして大好きな友に会いたい。
家持の落胆から、健康のありがたさを再認識させられます。

上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年8月22日 放送分】
2026年8月22日
【巻】…17・3959

【歌】…かからむとかねて知りせば越の海の荒磯の波も見せましものを

【訳】…このようになると前々から知っていたならば越の海の荒々しい磯の波も見せたらよかったのに

【解】…大伴家持が詠んだ、大切な人を失った哀愁に満ちた1首です。
峻厳な日本海を見つめながら、あのときこうしていればと悔やむ家持。
その痛みは、終わることのない荒波でも、到底洗い流せませんでした。
時を超え、海の描写を通じて、家持の悲しみが胸に迫ります。

上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年8月15日 放送分】
2026年8月15日
【巻】…16・3850

【歌】…世間のしげき仮廬に住み住みて至らむ国のたづき知らずも

【訳】…世の中の噂が激しい仮の宿りに住み続けてこれからゆきつきたい国への行き方も分からないことだ

【解】…「お盆」の時期になり先祖の事を考えようということで、今回の歌を詠んでいきました。「盂蘭盆(うらぼん)」は、サンスクリット語の「ウランバナ」という言葉に漢字を当てはめたものが語源だそうです。お釈迦様の弟子が、母親の霊を探したところ、地獄に落ち、逆さ吊りの苦しみを味わっていて、逆さ吊りの苦しみ(ウラバンナ)にある先祖を救うための法要として「盂蘭盆会」という行事が行われるようになったんだそうです。