radikoで今すぐ聴く!
上野誠の万葉歌ごよみ
ポッドキャストの楽しみ方
ポッドキャストの受信ソフトに、このバナーを登録すると音声ファイルが自動的にダウンロードされます。
ポッドキャストの説明はコチラ
上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2026年7月25日 放送分】
【2026年7月18日 放送分】
【2026年7月11日 放送分】
【2026年7月4日 放送分】
【2026年6月27日 放送分】
【2026年6月20日 放送分】
【2026年6月13日 放送分】
【2026年6月6日 放送分】
【2026年5月30日 放送分】
【2026年5月23日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年7月25日 放送分】
2026年7月25日
【巻】…17・3955

【歌】…ぬばたまの夜は更けぬらし玉くしげ二上山に月傾きぬ

【訳】…夜が更けたに違いない二上山に月が傾いたなぁ

【解】…上野先生が時間を感じるのは、学校のチャイムだそうですが、みなさんは何で時間を感じられますでしょうか?今回の歌にある「二上山」は、奈良・大阪の境にある二上山ではなく、富山県高岡市にある山だそうです。この二上山に月が傾ていていく様子を見て、名残り惜しさを感じている様子を表しています。万葉の時代の人々は、陽の傾きや月を見て夜が更けたなぁと時間感覚を捉えていたのでしょう。

上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年7月18日 放送分】
2026年7月18日
【巻】…16・3862

【歌】…志賀の山いたくな伐りそ荒雄らがよすかの山と見つつ偲はむ

【訳】…志賀の山の木はたいそう切らないでおくれよ荒雄を偲ぶよすがの山として見ていたいから

【解】…夏休みの思い出と言えば何を思い浮かべますでしょうか?小学生の頃は、自転車のかごに野球道具と釣り竿を入れ、毎日海パンを着用して過ごしていました(笑)今回は、山上憶良が大切な人を失った深い悲しみと自然を愛おしむ心情が表現されている荒雄の為に詠んだ哀惜の歌を詠んでいきました。「よすが」は、縁や頼りを意味し、生前、荒雄が親しんだであろう志賀の山の木をあまり切らないで…彼を偲ぶための大切な形見とし
て残しておいてほしいという思いが込められた歌をご紹介しました。

上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年7月11日 放送分】
2026年7月11日
【巻】…16・3858

【歌】…このころのわが恋力記し集め功に申さば五位の冠

【訳】…最近の私が恋の為に割いた手間、暇、金を記し集めて功績としたならば五位の冠がもらえるはずです

【解】…今回は、自分の恋愛をユーモアいっぱいに歌われた歌を詠んでいきました。私があなたにこんなにも尽くしたのに実らなかったという失恋の歌です。「五位」とは貴族と一般人を分かつ大きな境目であり、受けることが非常に名誉とされた高い位階だそうです。私が恋に費やした努力である(手間、暇、金)功績を朝廷に申請したならば、五位になるだろう…という一種の自虐の歌になります。失恋してかなり辛いと予想できますが、こんな歌を詠めるということは、心に余裕が無いと詠めないような気がします。

上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年7月4日 放送分】
2026年7月4日
【巻】…16・3853

【歌】…石麻呂にわれ物申す夏痩に良しといふ物ぞ鰻取り寄せ

【訳】…石麻呂さんに申し上げます夏痩せに良いというものですよ鰻をとって食べて下さいね

【解】…夏本番より暑さが厳しくなる時の方が食欲が無くなるという方もおられるかもしれません。今回は、鰻が出てくる歌をご紹介しました。鰻の旬は秋冬ですが、夏のスタミナ食として親しまれている鰻。大伴家持が、夏バテして痩せている友人の石麻呂に鰻を食べるよう勧めた歌です。当時の鰻は高級だったのでしょうか?川でとって食べて下さいと言っているので、売っているものを買うのではなく、自分で捕獲するのが主流だったのでしょうか?

上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2026年6月27日 放送分】
2026年6月27日
【巻】…16・3837

【歌】…ひさかたの雨も降らぬか蓮葉にたまれる水の玉に似たる見む

【訳】…ひさかたの雨も降らないかなぁ蓮の葉っぱにたまっている水の玉に似ているのを見たいから

【解】…季節を楽しむという心をお持ちでしょうか?雨が降っても降らなくてもその瞬間を楽しもうという気持ちを持つと心が豊かになるような気がします。今回の歌は、宴会の場で蓮の葉に料理を並べた時に「蓮」をお題に詠まれた歌をご紹介しました。蓮の葉に水が落ちるときれいな丸い形になります、この水の形がきれいだから見たいと詠まれているので、この歌が詠まれたのは、雨が降らない渇水の頃だと予想できます。