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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2018年10月27日 放送分】 |
2018年10月27日 |
【巻】10・2175
【歌】…このころの秋風寒し 萩の花散らす白露置きにけらしも
【訳】…最近の秋風は寒い 萩の花を散らす白露もついていることだろう きっと
【解】…このころとは最近のこと。 萩の花を散らすという露は、一種の魔法の水のようなもので、白露がつくと萩が終わる頃=晩秋ということを表している。 萩の花や、花の見ごろが終わる白露のことを気にするということは、恋のはじまりよりも終わりなのかもしれません。 これから新しい何かを始めようという人は、萩の花をみることもないだろう。 外ばかり向く、大輪の花だけを見るのではなく、可憐な萩の花や露の水滴のような小さなものに敏感になる、自分の内側を見つめる時間も大切なのではないでしょうか。 センチメンタルな気持ちになる、人間が内側に向く心も大切だと感じさせてくれる歌です。
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