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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2018年11月24日 放送分】 |
2018年11月24日 |
【巻】10・2294
【歌】…秋されば雁(かり)飛び越ゆる竜田山(たつたやま) 立ちても居ても君をしぞ思ふ
【訳】…秋がやって来ると雁が飛び越えていく竜田山 その竜田山ではないけれど 立っていても座っていても君のことを思ってしまう
【解】…山を越えてやって来る雁は、季節感のある絵手紙のようなお便りのようなもの。やって来る時と去っていくときで表す季節が変わる。 帰る雁(きがん)=春がやって来る 来る雁(らいがん)=冬がやって来る この歌の趣旨である、立ちて居ても君をしぞ思ふとは、立っていても座っていてもあなたを思うということです。 とても情熱的で、四六時中想いを寄せている様子ですが、その状況を起こすのが竜田山で、その竜田山がどういう山かというと雁が越えてくるような山で、それがいつの季節かというと、秋ですよということ。 人は恋をすると、他人のことを絶え間なく色々考えるもので、人が成長するきっかけなのかもしれません。
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