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上野誠の万葉歌ごよみ
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歌ごよみ!
上野誠コラム
上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(奈良大学文学部教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサーブログ
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2020年1月18日 放送分】
【2020年1月11日 放送分】
【2020年1月4日 放送分】
【2019年12月28日 放送分】
【2019年12月21日 放送分】
【2019年12月14日 放送分】
【2019年12月7日 放送分】
【2019年11月30日 放送分】
【2019年11月23日 放送分】
【2019年11月16日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-上野誠コラム
【2019年11月23日 放送分】
2019年11月23日
【巻】…19・3947

【歌】…今朝の朝明(あさけ) 秋風寒し 遠つ人雁が来(き)鳴(な)かむ時近みかも

【訳】…今朝の早朝は、たいそう秋風が寒い。遠つ人ではないけれど、その雁がやって来て鳴く時が近いからかなあ

【解】…朝明(あさけ)は、朝が明けた時、つまり早朝の時間帯。作者は、風がとても寒いと感じたようです。秋が深まったことを実感した瞬間ですが、それを「雁がやって来て鳴く時が近い」と表現しています。秋風が寒くなると雁がやって来るのを、幾度もの秋を経て知っていたからでしょう。さらに言えば、雁がシベリアから飛んでくるという知識はなかったでしょうが、遠くから旅してくるというのは、分かっていたようです。雁にかかる枕詞を「遠つ人」と擬人化しているのは、困難を乗り越えてやって来る雁への同情や共感があったからでしょうか。もしくは、大空を旅してくる雁に、自由への憧れといった気持ちがあったのかもしれません。どちらにしても、当時の人々が、来雁の風景を、様々な思いで、しみじみと眺めている光景が浮かんできます。