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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年4月6日 放送分】
【2024年3月30日 放送分】
【2024年3月23日 放送分】
【2024年3月16日 放送分】
【2024年3月9日 放送分】
【2024年3月2日 放送分】
【2024年2月24日 放送分】
【2024年2月17日 放送分】
【2024年2月10日 放送分】
【2024年2月3日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2021年7月24日 放送分】
2021年7月24日
【巻】…10・2054

【歌】…風吹きて川波立ちぬ 引船(ひきふね)に渡りも来ませ 夜のふけぬ間に

【訳】…風が吹いて川波が立ったよ、引き船でも渡って来て下さいね、夜がふけないうちに

【解】…天の川を眺めながら、彦星と織女星のことを思い浮かべて作ったであろう歌です。引き船とは、川を横断するように両岸の間に縄をはって、それを手繰りながら船を渡す方法、もしくは、船に縄をつけて、向かう先の岸から引っ張ってもらう方法などが考えられますが、いずれにしても、大掛かりな作業だと想像できます。この歌は、天の川が波立って船が渡りにくくなっても、年に一度しかない大切な日なので、引き船に乗ってでも会いに来て欲しい、という織女星の気持ちを詠んでいます。七夕のロマンチックな風景に、大掛かりな引き船というのは何となく合わない気もしますが、何としてでも会いたいという強い気持ちが伝わってきます。