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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサーブログ
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2022年9月24日 放送分】
【2022年9月17日 放送分】
【2022年9月10日 放送分】
【2022年9月3日 放送分】
【2022年8月27日 放送分】
【2022年8月20日 放送分】
【2022年8月13日 放送分】
【2022年8月6日 放送分】
【2022年7月30日 放送分】
【2022年7月23日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2022年9月3日 放送分】
2022年9月3日
【巻】…3・236

【歌】…不聴(いな)と言へど強(し)ふる志斐(しい)のが強語(しひがたり) このころ聞かずて 朕(われ)恋ひにけり

【訳】…嫌だと言っても強いる志斐の強語り、このごろ聞かなくて私は恋しく思っていますよ

【解】…注釈には、持統天皇が志斐の嫗(おみな)にお与えになった歌、とあります。嫗とは、天皇の近くに配されていた年配の女性のことで、彼女たちは、昔の宮廷がどうであったとか、かつての天皇がどのようなことをしたとか、昔あった事実を現在の天皇に伝える役割を担っていました。それによって、天皇としてなすべきことを学んでもらうということだったのです。しかし一方で、年配者にそのような話を何度も聞かされるのは、若い人間にとって嫌なもの。歌の前半では、「強ふる志斐のが強語」と、韻をふみながら、くどい話に辟易とした気持ちを表現しています。しかし後半では、そんな話をしばらく聞かないと、それはそれで恋しいと・・。この歌に対して、志斐の嫗は、歌でこう返しています。「あなたさまが語ってくれよ語ってくれよとおっしゃったので語ったのでございますよ。それを強語りと言われるのは心外でございます」。持統天皇と志斐の嫗は、きっと、精神的にも近しい間柄だったのでしょうね。