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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年4月13日 放送分】
【2024年4月6日 放送分】
【2024年3月30日 放送分】
【2024年3月23日 放送分】
【2024年3月16日 放送分】
【2024年3月9日 放送分】
【2024年3月2日 放送分】
【2024年2月24日 放送分】
【2024年2月17日 放送分】
【2024年2月10日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2022年10月22日 放送分】
2022年10月22日
【巻】…3・270

【歌】…旅にしてもの恋(こほ)しきに 山下の赤(あけ)のそほ船沖へ漕ぐ見ゆ

【訳】…旅をしてもの恋しい時に、山下の赤いそほ船が沖に漕いでいたのが見えた

【解】…高市黒人の旅の歌8首のうちの1首。旅の途中、なんとなく恋しい気分になっている時に、ふと目に入ったのが、沖を進む一艘の船でした。その船は「赤いそほ船」、つまり、赤い塗料を塗った船で、遠くからでもその姿を確認できたのでしょう。どこに向かっているのか分からないけれど、一艘で大海を漕ぎ進む船の様子に、高市黒人は自身の気分を重ねたに違いありません。この時の黒人は何が恋しかったのか・・故郷のことか、故郷に残した恋人のことか、詳細は分かりませんが、黒人でなくても、旅というものは、孤独感やもの悲しい気分に包まれたりするもの。特に秋はそんな気分になりがちではないでしょうか。